ダニエル・エラン・ディルガー
· 1分で読めます
「米国はかつてドイツテレコムにとってドル箱だった」とウォールストリートジャーナルは伝え、「だが2008年以降苦戦しており、既存顧客を維持し新規顧客を獲得するためにさらなる投資をせざるを得なくなった」
報告書によると、Tモバイルは「プリペイド事業の卸売り増加により9月四半期に13万7000人の顧客を獲得し、加入者数は3376万人に達したが、より価値の高い契約顧客数は6万人減少して2669万人となった」という。
短期的にはiPhoneを入手するチャンスはない
Tモバイルの最高経営責任者(CEO)であるレネ・オーバーマン氏は、米国における同社の解約率上昇はiPhoneの普及によるものだと述べた。「消費者はTモバイルを好んでいるが、iPhoneも欲しいと思っている」が、TモバイルUSAは「短期的にはiPhoneを手に入れる見込みはない」と報告書は指摘している。
欧州では、ドイツテレコムはiPhoneの販売において初期の段階ではアップルの独占パートナーだったが、最近アップルが他の通信事業者を加えたため独占的地位を失った。
しかし米国では、同社のT-Mobile事業はAppleの既存のiPhoneモデルを全く販売できない。T-MobileはAT&Tと同様にGSM/UMTSキャリアだが、既存のiPhoneとは互換性のない独自の無線周波数を3Gサービスに使用している。
iPhoneのさらなる脅威が迫る
Appleは2011年初めにVerizon Wirelessで販売可能なCDMA対応の新型iPhoneを発表する予定であると広く報じられており、この動きはT-Mobileへのさらなる圧力となるだろう。
「アップルの他の市場における経験から判断すると、ベライゾンを加えることで、iPhoneの米国スマートフォン市場シェアは倍増する可能性がある」とレポートは述べている。「例えばフランスでは、アップルが通信事業者を1社から3社に増やした後、2009年第1四半期から第3四半期の間にiPhoneの市場シェアは3%から11%へと3倍に増加したとStrategy Analyticsは述べている。同社のグローバルワイヤレスプラクティスディレクター、ニール・マウストン氏は、英国などの市場でも同様の傾向が見られたと述べている。」