ロジャー・フィンガス
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史上最も有名なラップアルバムの1つ、ドクター・ドレーの『ザ・クロニック』が、今週のApple Musicのリリースとともにストリーミングサービスで初公開されると報じられている。
情報筋がローリングストーン誌に語ったところによると、アルバムは明日のサービス開始と同時に配信される予定だ。現在、『ザ・クロニック』はどのプラットフォームでもストリーミング配信されていない。例えばSpotifyでは、続編アルバム『2001』のオリジナル版とインストゥルメンタル版のみが提供されている。
本名をアンドレ・ヤングというドクター・ドレーは、2014年5月にAppleが買収したBeatsの共同設立者の一人だった。それにもかかわらず、Apple MusicのベースとなっているサービスであるBeats Musicにも『The Chronic』が収録されておらず、アルバムはiTunesでも販売されていない。
この広範囲にわたる不在は、ドレーとデス・ロウ・レコードの法廷闘争に一部起因している可能性がある。この争いにより、ラッパーは2011年にようやくアルバムのデジタル版権を取り戻すことができた。ドレーは『ザ・クロニック』のデジタル版販売による収益をすべて獲得したが、デス・ロウは物理的な販売権を保持していた。
Appleは、SpotifyやRdioといったサービスからユーザーを引き抜くための新たな独占タイトルとして、このアルバムを狙っているのかもしれない。同社は既にテイラー・スウィフトの『1989』とファレル・ウィリアムズのニューシングル「Freedom」の独占権を確保している。
ドクター・ドレーは長年にわたり新作アルバムの制作に取り組んでおり、Appleに勤務していることを考えると、Apple Music限定のアルバムとなる可能性もある。かつて『Detox』として知られていたこのアルバムは、当初2003年にリリースが予定されていた。