マイク・ワーテル
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アップルはクアルコムに対する法的攻撃を激化させ、iPhoneのブロードバンドチップのライセンス契約は無効であると宣言し、同社がチップの代金請求と合わせてチップ技術に対するロイヤルティ支払いの要求で違法な二重取りをしているとした。
ロイター通信が最初に報じたところによると、Appleは、製品の使用や再販方法の管理に関してメーカーに厳しい規制を課した最近の米国最高裁判所の判決を利用している。Appleは、Qualcommはブロードバンドの販売で利益を得るのではなく、「一つの報酬」しか受け取る権利がなく、iPhoneの販売価格の一定割合を知的財産ライセンスから得るべきだと主張している。
ブロードバンドチップの正式な購入者はAppleのメーカーであり、メーカーは費用をAppleに転嫁する。Appleは申し立ての一環として、裁判所に対し、QualcommによるFoxconnおよび他のメーカー3社に対する訴訟の差し止めを求めた。
この争いの発端となった訴訟は1月に提起され、AppleはQualcommに対し不当なライセンス条件を主張した。Appleは、Qualcommが韓国の独占禁止法調査への参加に対する報復として、約10億ドルのリベートを差し控えたと主張している。
Appleは、クアルコムがモバイル無線チップ市場における「独占力」を濫用し、公正、合理的、かつ非差別的(FRAND)な特許義務を回避して顧客に法外なロイヤリティを請求していると主張している。また、クアルコムは標準必須特許(SEP)のライセンスに同意した購入者へのチップ販売を制限しており、Appleはこの行為を「二重取り」と呼んでいる。この点は、月曜日の裁判所への提出書類で強調されている。
これらの告発は、同じく1月に提起された米連邦取引委員会の独占禁止法訴訟で取り上げられた特定の主張を反映している。
さらに最近では、4月にクアルコムは、アップル製品の部品にクアルコムの技術を使用している契約メーカーがアップルの命令でロイヤルティの支払いを差し控えていることを明らかにした。
クアルコムはアップルの主張を全て否定し、アップルが契約メーカーに干渉していると主張している。クアルコムは4月に反訴を起こし、当初は主張の概要を示していた。
クアルコムは、数々の反訴の中で、Appleが契約違反を犯していると主張している。クアルコムは、Appleがクアルコムの事業慣行によって、独占禁止法違反を含む具体的な損害を被っていないと主張している。