サム・オリバー
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アップルの台湾に拠点を置く製造パートナーであるフォックスコンは、アメリカに製造工場を設立する計画を立てており、カリフォルニア州ロサンゼルスとミシガン州デトロイトの拠点を検討していると言われている。
噂されている製造工場は、液晶テレビの製造に重点を置くと予想されている、と業界紙DigiTimesが木曜日に報じた。記事は「市場ウォッチャー」の発言を引用し、作業が「かなり複雑」であるため、これらの工場はApple製品の製造には使用されないだろうと示唆した。
フォックスコンのアメリカ進出の噂は、同社の会長である郭台銘(テリー・ゴウ)氏が公開イベントで、米国に拠点を置くエンジニア向けの研修プログラムを計画していると述べたことと重なる。マサチューセッツ工科大学(MIT)との提携計画を通じて、フォックスコンは米国のエンジニアを台湾または中国に派遣し、製品の設計・製造に携わってもらいたいと考えている。
台湾に拠点を置くフォックスコンは、中国に複数の製造工場を持ち、アップルを含む大手エレクトロニクス企業の製品を組み立てている。しかし、アップルはフォックスコンによる安価な外国人労働者の雇用を非難する批評家から批判を受けている。
アップルの最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏は今年初め、中国・鄭州にあるフォックスコンの工場を訪問した。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は今年初め、同社製品を米国で製造する可能性について問われた。クック氏は、アップル製品を米国で製造したいと述べつつも、批評家は最終組み立てに「過度な注目」を向けているものの、デバイスの製造には最終組み立てという一工程以上の多くの作業が伴うと指摘した。
AppleInsiderが7月に報じたところによると、Appleの主要部品サプライヤーの一部が米国での生産を拡大し始めているという。しかし、これらの企業は部品の組み立てを世界各地で頻繁に行っているため、iPhoneのようなデバイスのどれだけが本当に米国製なのかは不明だ。
フォックスコンは近年、中国と極東地域以外への事業拡大を開始しており、特にブラジルでアップル向けiPadを製造する新工場の開設が目立っている。