AppleInsiderスタッフ
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今朝ドイツで行われた、ほとんど公表されなかったiPhoneに関する記者会見で、アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、iTunesのダウンロードを欧州全域で同一価格にするという決意を改めて表明した。
同時に、ブリュッセルではアップル社の弁護士らが同社を弁護していた。ブリュッセルでは、欧州委員会が水曜日、欧州のiTunesミュージックストア間での楽曲価格の不統一に関する公聴会を開始した。
欧州委員会の苦情は2005年に遡り、フランスとドイツのiTunesストアが99ユーロセント(1.38ドル)を請求するのに対し、英国では79ペンス(1.58ドル)を支払わなければならないという事実に端を発している。
これまでのところ、欧州委員会はAppleではなくレコード会社に責任の大部分を負わせているようだ。4月には、Vivendi傘下のUniversal Music Group、Sony BMG Music Entertainment、EMI Group、Warner Music Groupが、iPodメーカーであるAppleに対し、デジタルダウンロードサービスへの国境を越えたアクセスを制限するよう共同で圧力をかけていると非難した。
水曜日の公聴会に出席したロイター通信の情報筋によると、アップルの代表者は「ユニバーサルとの契約には、同社が全国で店舗を運営したり、英国などの国でより高い価格を設定することを義務付けるものは何もない」と述べた。
iTunes最高責任者のエディー・キュー氏と法務顧問のドナルド・ローゼンバーグ氏が代表を務めるアップルは、欧州での事業展開が米国よりも複雑であることが判明したこともあり、一方的な決定を下したと述べた。
レチュアーズ氏は、当初公聴会は2日間行われる予定だったが、EMIとワーナーが脱退したため、1日に短縮されたと付け加えた。
4月に提出された当初の申し立てに対し、アップルの広報担当者は、同社は「どの加盟国の誰もがアクセスできる、欧州全域で単一のiTunesストアを運営することを常に望んでいた」と述べた。
「しかし、音楽レーベルや出版社からは、私たちに付与できる権利には一定の法的制限があるとのアドバイスを受けました」と広報担当者は述べた。「当社がEU法に違反する行為を行ったとは考えていません。この問題の解決に向けて、引き続きEUと協力していきます。」