ニューヨーク・タイムズ、アプリベースのニュースサービス「NYT Now」を終了へ

ニューヨーク・タイムズは、同社の主力ニュースサービスに代わる、より安価で機能を削減したアプリベースのサービスである「NYT Now」を、需要の低迷が原因で終了したとして、8月29日の週にアプリストアから正式に削除すると発表した。

iPhoneとAndroidで利用可能なこのアプリは、2015年5月にユニークユーザー数が33万4000人に達したが、過去3ヶ月の平均はわずか25万7000人にとどまっていると、同紙は述べている。NYT Nowは2014年に月額8ドルでサービスを開始し、通常のデジタル版タイムズの購読料15ドルよりもはるかに安価だった。しかし苦戦を強いられ、昨年NYT Nowは無料モデルに切り替えた。

アプリの一部機能（朝夕のニュース速報など）は、ニューヨーク・タイムズのメインアプリに統合されます。コンテンツの更新は9月中に停止されますが、アプリ自体はそれまでにApp StoreとGoogle Playから削除される予定です。

このサービスの目的は若いモバイル読者を引き込むことだったが、ニューヨーク・タイムズ紙は、この分野で同社がフェイスブックやツイッターなどの外部プラットフォームと連携する、異なる、より成功した戦略を採用したと指摘した。