クック氏とトランプ大統領は水曜日にアップルのテキサス工場で会談予定

クック氏とトランプ大統領は水曜日にアップルのテキサス工場で会談予定

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アップルCEOティム・クック氏が2014年にオースティンのMac Pro工場を訪問。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は水曜日、同社のMac Proが組み立てられているテキサス州のコンピューター工場にドナルド・トランプ大統領を迎える予定。

ロイター通信は、事情に詳しい複数の情報筋の話として、クックCEOとトランプ大統領がMac Pro工場を視察し、米国で雇用を創出し維持している企業を紹介する予定だと報じているが、アップルもホワイトハウスもこの訪問を認めていない。

報告書では、当初は来週中に開催される予定だった会議の日程が発表された。

確認はされていないものの、クックCEOとトランプ大統領は、Appleが過去に前世代のMac Proを製造していたテキサス州オースティンの工場を訪問する可能性が高い。2013年にMac Proが発売された当時、同社は主力製品であるMacの「Made in USA」の伝統を強く主張しており、プレス資料やクックCEOを含む経営幹部との写真撮影でもこの点を強調していた。

Appleが12月に発売予定の新型Mac Proも、テキサス州の工場で組み立てられる。9月の発表以前、同社はハイエンドMacの生産と組み立てを中国に委託する計画だと報じられていた。

水曜日の訪問は、クック氏とトランプ大統領の強固で、かつやや物議を醸す関係を浮き彫りにした。共和党の大統領から距離を置いてきたシリコンバレーのCEOの間では、これは稀有な関係だ。トランプ大統領のビジネス諮問委員会に指名されていたテック業界のエリートの多くが辞任したが、クック氏は数少ない当初のメンバーの一人として残っている。

クック氏が明らかなイデオロギーの違い(最近では移民問題)にも関わらずトランプ大統領と直接交渉する姿勢は、大統領の称賛を浴びている。大統領は8月にアップルCEOのコミュニケーション能力を称賛した。トランプ大統領は、クック氏が「問題」について議論する能力こそが「彼が素晴らしい経営者である理由だ。なぜなら、彼は私に電話をかけてくるが、他の人はそうしないからだ」と述べた。

アップルにとって、大統領との明確なコミュニケーション経路のメリットは、最終的にはビジネス上の利益に帰結する。クック氏の戦略は、トランプ大統領の中国関税による影響を回避させることに成功していることが証明されている。例えば8月には、クック氏とトランプ大統領は、毎年恒例となっている夕食会で貿易戦争やその他の喫緊の課題について協議した。

クック氏の個人的な活動に加え、アップルは10月にトランプ氏の側近であるジェフリー・ミラー氏を同社に代わってロビー活動を行うために雇用した。ロビー活動登録フォームによると、ミラー氏はトランプ大統領就任委員会の元副財務委員長であり、アップルが「テクノロジー製品およびサービスに関連する貿易問題」を乗り越える手助けをする予定だ。