インテルがオンラインTVサービスを開発中、2013年開始予定と発表

インテルがオンラインTVサービスを開発中、2013年開始予定と発表

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半導体大手インテルは火曜日、今年後半にオンラインテレビサービスを開始する計画を明らかにした。この動きは、近い将来テレビ製品の発売も見込まれるアップルとインテルが直接競合することになるかもしれない。

AllThingsDのインタビューで、インテル・メディアのコーポレートバイスプレジデント、エリック・ハガーズ氏は、インテル搭載のセットトップボックスとそれに付随するテレビサービスが開発中だという数ヶ月前の噂を認めた。ハガーズ氏によると、このプラットフォームの開発チームは、数々のテクノロジー界の著名人から引き抜かれた人材で構成されているという。

インテルはまもなく、代替セットトップボックス分野で自社製デバイスでアップルに対抗することになるだろう。

「私たちは約1年前から、Intel Mediaというグループを立ち上げるために取り組んできました。これは新しい部門で、Apple、Netflix、Googleから新しい人材を採用したのです。」

インテル搭載のボックスに関する噂は数ヶ月前からありましたが、昨年末に勢いを増し、1月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)でセットトップボックスソリューションを発表すると予想されていました。このデバイスはCESでは発表されませんでしたが、火曜日の発表はインテルの予想とほぼ一致しています。

インテルのサービスは、セットトップボックスとケーブルコンテンツパッケージを中心とします。ケーブルコンテンツパッケージについては、インテルは現在コンテンツプロバイダーと交渉中ですが、パッケージは現在ケーブル会社から提供されているものよりも小規模なバンドルになると予想されます。これらのバンドルは、消費者の好みにより合ったものになると予想されます。

セットトップボックス自体にもカメラが内蔵されており、ジェスチャーベースのコントロールが可能になるほか、カメラが部屋の中で「捉えた」ものに基づいてユーザーに直接広告をターゲティングすることもできるという。

独自のセットトップボックスとコンテンツサービスを展開することは、インテルにとって従来の戦略から大きく逸脱するものだ。同社はこれまで、PC業界の多くの企業に自社製品を搭載することで満足してきた。2012年には533億ドルの売上高をもたらしたこの戦略は、PC市場の低迷が続き、消費者がモバイルデバイスへと移行するにつれて、今後数年間でその勢いは衰え始めるかもしれない。モバイルデバイスはインテルが参入に苦戦してきた分野だ。

代わりに独自のセットトップボックスの提供に移行することで、インテルはケーブルプロバイダーだけでなく、サムスン、LG、グーグルなどの企業、さらにはテレビ分野への破壊的な飛躍を検討していると広く噂されているアップルとも直接的および間接的に競合することになる。

前述の3社はGoogle TVをはじめとするスマートテレビ製品でそれぞれ程度の差はあるものの成功を収めている一方、AppleのApple TVはニッチな製品から、同社にとって「非常に関心の高い分野」へと成長を遂げている。テレビ全般について、AppleのCEOティム・クック氏は、同社がこの分野に大きく貢献できると確信していると述べた。