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ウェドブッシュ・モーガン証券のアナリストが今週語ったところによると、投資家にとっては朗報となるだろうが、シグマテル社はアップルコンピュータのデジタル音楽プレーヤー「iPod shuffle」向けオーディオチップの供給業者としての地位を維持する可能性が高いという。
「iPod nano後継機における自社の立場について公にコメントしたことで、Appleがサムスンを『罰する』のは当然のことです。そして、サムスン幹部の失言によって、結果としてシグマテルが恩恵を受ける可能性が高いと考えています」と、あるアナリストは顧客に語った。「シャッフル事業は、2006年のシグマテルの1株当たり利益に0.50ドルから0.75ドル貢献し、同社の営業損失をいくらか軽減すると考えています。」
バーガー氏によると、シグマテルの予測モデルには、2006年のiPod shuffle向けチップ出荷数が既に740万個含まれているという。「NANDフラッシュメモリのコスト低下に伴い、アップルがShuffleの価格を下げ続ければ、これらのチップには多少の上昇余地があるかもしれない」とバーガー氏は述べた。同アナリストによると、同社がiPod shuffleを100万台出荷するごとに、1株当たり利益が0.06ドル増加するという。
しかし、バーガー氏は、iPod shuffle の出荷台数の増加だけでは同社の深刻な財政難を解消できる「方法はない」と述べた。
「[2006 年上半期]の MP3 プレーヤーの出荷が季節的に低調だったことに加え、SigmaTel は MP3 チップ市場のハイエンドでは (Apple と共に) Samsung/PortalPlayer に、ローエンドでは Actions Semi に挟まれ、過去 1 年間で後者にかなりの市場シェアを奪われたと我々は考えています」とアナリストは書いている。
シグマテルの株価は、デジタルメディアプレーヤー市場における競争の激化を受け、昨年夏以降、着実に下落している。株価は昨年6月に52週間ぶりの高値24ドル超を記録した後、現在は5ドル台で取引されている。
ウェドブッシュ・モーガン証券は同社株の「売り」評価を維持し、目標株価を5ドルとした。