アップル、顔認識企業Clearview AIのiOSアプリを開発者ルール違反で無効化

アップル、顔認識企業Clearview AIのiOSアプリを開発者ルール違反で無効化

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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アップルは、顔認識技術の新興企業であるClearview AIの開発者アカウントと、それに伴うiOSアプリを、同社のエンタープライズ開発者契約の条件に違反したとして無効にした。

BuzzFeed News の報道によると、Apple が金曜日に確認したこの事実上の禁止措置は、Clearview の運営方法とビジネスモデルに関する激しい論争の渦中にあったという。

1月のニューヨーク・タイムズ紙の包括的な報道で概説されているように、クリアビュー社の技術は、ソーシャルメディアサイトなどを含むウェブから公開されている写真を収集し、法執行機関のみを対象とした顔認識製品に活用されている。同社は数十億枚もの写真を蓄積しており、現在、世界中の2,200以上の組織と提携していると報道されている。

同社はApp Storeの精査を回避する手段として、Appleのエンタープライズ開発者プログラムを利用していたようだ。今週初め、BuzzFeed Newsは、Clearviewがエンタープライズ証明書の権限を利用して、メイシーズ、ウォルマート、NBAなどの民間企業にiOSアプリを配布していたと報じた。これは明らかにAppleのポリシーに違反する行為だ。

Appleの広報担当者は同メディアへの声明の中で、Apple Developer Enterpriseは1つの企業内でのアプリ配布にのみ利用されるべきであると述べた。

TechCrunchは金曜日、ClearviewのアプリがAmazon S3の公開ストレージバケット内に存在していたことを明らかにした。ウェブサイトの知識があれば誰でもダウンロード、インストール、使用できる状態だった。しかし、AppleがClearviewの証明書を取り消したため、アプリは使用できなくなった。

この顔認識技術会社は今週、ハッカーに顧客リスト全体が盗まれたデータ漏洩事件でも打撃を受けた。

Appleは過去にも、大手テクノロジー企業が同社のエンタープライズプログラムの規則に違反していると判断したことがある。昨年は、FacebookとGoogleの両社が「リサーチ」アプリを一般ユーザーに配布したとして権限を剥奪された。