ロジャー・フィンガス
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アップルがアイルランドに建設を計画しているデータセンターの地域住民の一部が、同社の環境影響評価書は「不十分」であり、さまざまな懸念事項に対処していないとして、ゴールウェイ州議会に異議を申し立てたと木曜日の報道が報じた。
アイリッシュ・タイムズ紙によると、アップルはアセンリーの町の近くに263,770平方フィートの平屋建ての建物を建設し、周辺のタウンランドに小規模な物流、管理、メンテナンス、セキュリティ施設を建設する予定だ。アップルはまた、発電機18台と高さ7.9フィートの周囲フェンスを設置する予定で、さらに植樹とリシーンカイル国立学校への屋外教室の建設も約束している。
しかし、リシーンカイルの住民グループは、発電機や交通量の増加によって発生する騒音や振動の潜在的な影響にアップル社が対処していないと不満を訴えている。住民によると、こうした影響は学校の職員や児童、さらに近隣で飼育されている家畜にも影響を及ぼす可能性があるという。
同団体の異議申し立てはHRAプランニングコンサルタントの協力を得て提出されたもので、同コンサルタントは、データセンターは「既存のサービスや施設、人口密集地から遠く離れている」ため、ゴールウェイ州独自の開発計画に反すると主張した。
報道によると、環境保護団体 An Taisce など、いくつかの独立した団体もデータセンターに関して独自の懸念を表明している。同団体は、Apple が再生可能エネルギーに完全に依存する意向であることは喜ばしいとしながらも、プロジェクト開始当初からこの電力の調達を組み込み、鳥類への影響を避けるために夜間の照明を調整するよう同社に求めている。
アセンリー・リバイバル・グループは、アップルに対し、従業員向けのカーボンニュートラルな交通手段を計画申請に組み込むよう求めている。その一つの提案として、ゴールウェイ州議会が将来の西部鉄道回廊に沿って整備する歩道と自転車道が挙げられている。この「グリーンウェイ」構想は、労働党のロレイン・ヒギンズ上院議員など、他の政党からも支持されている。
ヒギンズ氏は、アップル社にグリーンウェイ建設のための資金提供を依頼し、その代わりに命名権を得る可能性もあると提案した。
タイムズ紙によると、データセンターの建設費用は少なくとも8億5000万ユーロ(米ドル換算で約9億6950万ドル)と見込まれている。アップルは2017年までの開設を目指しており、ゴールウェイ商工会議所は地域経済に約300人の雇用を創出すると試算している。