ディッシュ・ネットワークがTモバイルUSとの合併交渉中、Apple TVサービスへの脅威となる可能性

ディッシュ・ネットワークがTモバイルUSとの合併交渉中、Apple TVサービスへの脅威となる可能性

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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ディッシュ・ネットワークはTモバイルUSとの合併に向けて協議中であると木曜日の報道で伝えられた。主要な詳細はまだ整理されていないものの、両社は合併後の事業体がどのようなものになるかについて緊密に足並みを揃えていると考えられており、その事業体はAppleが噂する定額制テレビサービスに脅威となる可能性がある。

ディッシュのチャーリー・アーゲンCEOが新会社の会長に就任し、Tモバイルのジョン・レジャーCEOは留任すると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の情報筋が伝えた。主な障害は財務面、具体的には買収価格と、買収費用を賄う現金と株式の割合だとみられている。

しかし、関係筋の1人は、交渉は「形成段階」にあると述べ、合併が実現しない可能性もあると語った。

ディッシュにとって、この買収はいくつかの重要な目的を果たすことになるだろう。とりわけ、縮小傾向にある衛星テレビ事業にとって、新たな収入源となるだろう。インターネットで動画を視聴する人が増えるにつれ、衛星テレビ事業はさらに打撃を受ける可能性が高い。ディッシュはまた、数十億ドル規模の無線ライセンスを保有しているものの、それを活用するための携帯電話ネットワークを保有していない。

ディッシュの主なライバルであるディレクTVは、AT&Tによる490億ドルの買収手続きの真っ最中である。両取引が規制当局の精査をパスすれば、T-モバイルが競争力を維持する手段となる可能性がある。

コムキャストによるタイム・ワーナー・ケーブルの買収計画は、合併後のコムキャストが米国のメディア業界を過度に支配するのではないかと政府規制当局が懸念を示したため、頓挫した。AT&TとディレクTV、ディッシュとTモバイルの買収、そしてチャーター・ケーブルによる最近のTWC買収提案についても同様の懸念が表明される可能性がある。

Dishの傘下の一つであるSling TVは、今年初めに月額20ドルでストリーミングTVサービスを開始しました。T-Mobileが加わることで、独自のTVサービスを開発中とみられるAppleにとって、さらに大きな競争相手となる可能性があります。