マルコム・オーウェン
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欧州連合から流出した提案によると、iPhoneやiPadの将来のバージョンには取り外し可能なバッテリー収納部が設けられる可能性がある。もし承認されれば、Apple社は売れ筋のスマートフォンの大幅な再設計を迫られる可能性がある。
現代のiPhoneをはじめとする高級スマートフォンは、内部部品が筐体内に丁寧に組み込まれているため、薄型で洗練されたデザインに加え、防水性能も備えています。この傾向は、背面カバーを簡単に取り外せるデザインよりも修理が困難なデザインにつながっていますが、EUはこうしたデザインへの回帰に向けて準備を進めているようです。
オランダの有料メディア「Het Financieele Dagblad」にリークされた提案によると、EUはスマートフォンのバッテリー交換をより容易にしたいと考えているようです。バッテリー交換が簡素化されることで、スマートフォンの持続可能性が向上し、寿命が延び、電子廃棄物の削減につながるとされています。
提案の実現状況次第では、バッテリーの交換を容易にするという要件は、消耗したバッテリーの交換を容易にするための要請となる可能性があります。極端な場合、バッテリーをユーザーがアクセスできる部品にするという形になり、すべてのスマートフォンメーカーは現代的なデザインを根本的に見直す必要に迫られるでしょう。
これらの提案は、欧州委員会の「グリーンディール」担当副委員長であるフランス・ティメルマンス氏によって3月中旬に提示される予定だ。提案は現在も検討中で、製品リサイクル規制の変更など、持続可能性に関するその他の措置も含まれる可能性がある。
現時点では出所が疑わしいリークされた提案に過ぎませんが、大陸規模の規則制定は比較的時間がかかるため、このような要求が法制化されるまでには何年もかかる可能性があります。また、このような規則はEU域内にのみ適用されるため、EU独自のスマートフォン設計とそれ以外の地域向けのスマートフォン設計が混在する可能性はありますが、追加費用がかかることから、デバイスベンダーからの反発も予想されます。
欧州連合(EU)では、将来のスマートフォン利用に影響を与える可能性のある規制変更が既に計画されています。欧州委員会は1月に、デバイス向けの共通充電規格を策定することを決議しました。この動きにより、AppleはLightningから他の接続方式への移行を迫られる可能性がありますが、具体的な時期や計画はまだ決まっていません。