サンバレーのリトリートで、ティム・クックは記者にサムスンの携帯電話をアップグレードするよう指示した

アップルのティム・クック最高経営責任者（CEO）は、アイダホ州サンバレーで行われたテクノロジーおよびメディア企業の幹部限定の会合で記者が質問した際、記者に「新しい携帯電話を買うべきだ」と冗談を言った。

投資銀行アレン・アンド・カンパニーが1983年から毎年開催しているサンバレー・イベントでは、業界の幹部が一堂に会し、業界の課題や取引について議論する。例えば、2011年のコムキャストによるNBCユニバーサル買収は、このイベントが発端となったと報じられている。

次の大口取引のスクープを掴もうと、記者たちがイベントに群がっている。イベントには、クック氏のほか、アップルのiTunesおよびインターネットサービス責任者エディー・キュー氏、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、グーグルのエリック・シュミット会長、ニューズ・コーポレーションのルパート・マードック氏、そしてウォーレン・バフェット氏、ビル・ゲイツ氏、マーク・ザッカーバーグ氏を含む大勢の億万長者が参加している。

ブルームバーグの「ハリウッド記者」アヌーシャ・サコウイ氏は、「よし、アップルのティム・クックが携帯をアップグレードするように言った。サムスンだ。iPhoneも持っていると言ったところで、挽回はできなかったと思う」とツイートし、さらに「ちなみに、ティム・クックは私が今まで出会った中で最も素晴らしい人の一人だ」と続けた。

イベント参加者からアップグレードのアドバイス以上のものを引き出すのは、はるかに困難な作業であることが判明した。ニューヨーク・ポスト紙の記者、カジャ・ホワイトハウス氏は、「ハーヴェイ・ワインスタインにテレビ部門売却計画について尋ねた。『ここは秘密にされているんだから』と彼は答えた。#サンバレー・ブルース」とツイートした。

しかし、彼女はアップルのクック氏がキュー氏と一緒に歩いているパパラッチの写真を撮った。

ウォール・ストリート・ジャーナルのダグ・マクミラン記者は、 CNNマネー特派員クリスティーナ・アレシに「追いかけられている」クック氏の写真をツイートし、「その手首には時計がない」と指摘した。この写真はウォール・ストリート・ジャーナルの若林大輔記者とRe/Code編集者のアリック・ヘッセルダール氏によってリツイートされた。

BusinessInsiderのジェイ・ヤローもこのツイートを引用し、「ティム・クックはサンバレーにいる」と大文字で更新した。これを受けてRe/Codeのジャーナリスト、ジェイソン・デル・レイは「そして彼の上腕二頭筋は素晴らしい」と付け加えた。

ブルームバーグの報道によると、招待された出席者には、上空でドローンが情報を盗み取ろうとしているという警告も出されたという。