アップル、インディーズ映画『アップルマン』の公開中止を求めて訴訟を起こす

アップル、インディーズ映画『アップルマン』の公開中止を求めて訴訟を起こす

アンバー・ニーリーのプロフィール写真アンバー・ニーリー

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アップルは、「アップルマン」と題したアクションコメディ映画の配給停止を求めている。消費者がこの映画をクパチーノに本社を置くテクノロジー大手と関連があると信じてしまうことを懸念している。

2020年、ウクライナの映画監督ヴァシル・モスカレンコは、インディーズアクションコメディ映画『アップルマン』のKickstarterキャンペーンを成功裏に終了させた。この映画は、果物であるリンゴを空中に浮かせる力を持つスーパーヒーローを主人公としている。

現在、映画のポストプロダクションが行われている中、アップルは、世界初の健康的なライフスタイルを描いたスーパーヒーロー映画が消費者に届く前に公開中止の手続きを開始した。

映画の制作者によると、アップルは彼に対して467ページに及ぶ訴訟を起こし、「アップルマン」は「アップルと関連している、またはアップルによって承認、支持、または提供されている」と消費者が信じる可能性があると主張している。

モスカレンコ氏は、自身の映画が米国特許商標庁に承認されたと述べている。Appleは現在、商標登録申請の却下を求めている。

「もし私の登録が拒否されれば、アップルが公開後に私の映画の削除を要求しないという保証はない」とモスカレンコ氏はカナダのアイフォーンに語った。

「これはまるでトレードマークのいじめのようです」とモスカレンコ氏は付け加えた。「この状況が単なる誤解であることを今でも願っています。交渉に応じ、この紛争を解決できることを願っています。」

Appleは、自社の商標が侵害されていると判断した場合、これまでも介入してきた実績がある。例えば2017年には、スイスの時計コングロマリットであるSwatchが特定の時計モデルに「Tick different」という文字を刻印したとして訴訟を起こした。Appleはこのフレーズが、1990年代の自社広告キャンペーン「Think Different」をもじったものだと主張している。