AppleInsiderスタッフ
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マイクロソフトのSiriのライバルの名前の由来となった仮想キャラクター、Cortana
マイクロソフトは、Windows Phone 向けの Siri のようなパーソナルデジタルアシスタントである Cortana を公式に発表したわずか数日後に、Apple や Google の類似製品を凌駕することを期待する、実質的かつ広範囲にわたる人工知能プログラムを公開した。
「ユーザーインターフェースはコマンドプロンプトから始まり、グラフィックス、タッチ、そしてジェスチャーへと移行しました」と、マイクロソフトの研究責任者であるヨラム・ヤアコビ氏はウォール・ストリート・ジャーナルに語った。「今では、操作するものが何もない、目に見えないUIへと移行しています。あなたの周りのテクノロジーは、あなたとあなたのやりたいことを理解しています。私たちはこれを最優先事項に据えています。」
「UI.Next」と名付けられたこの取り組みにより、マイクロソフトは、ユーザーがデバイスに何をすべきかを指示する(たとえばデバイスをタッチしたり話しかけたりして)必要がなくなり、代わりにデバイスがユーザーのニーズを予測してすでに用意している情報を受動的に消費する未来を追求している。
AppleとGoogleは既にこの方向性に賛同しているものの、技術はまだ成熟には程遠い。例えば、AppleのPassbookは、ユーザーの位置情報に基づいてイベントチケットなどの情報を動的に表示することができ、GoogleのGoogle Nowは交通状況に基づいてユーザーのスケジュールを調整することができる。
マイクロソフトは、いわゆる「見えないユーザーインターフェース」技術に「多額の投資」をしていると報じられている。
「AIの冬は過ぎ去りましたが、今はAIの春を迎えています」と、マイクロソフトの研究担当バイスプレジデント、ジャネット・ウィング氏はテルアビブで開催されたマイクロソフトのイベントで述べ、業界全体で人工知能への新たな注目が集まっていることに言及した。ウィング氏は、Cortanaの自然言語処理こそがマイクロソフトの先制攻撃だと指摘した。
「コルタナに話しかけると、コルタナが応答します。私が話しかけると、コルタナはまだ同じ会話をしていることを理解してくれます。私が言った最初の一言から、何を言っているのか理解しているんです」と彼女は言った。「人間にとっては些細なことのように思えますが、実は大きなことです」
同様の自然言語処理能力は、AppleのSiriがデビューして以来、その特徴の一つとなっており、同社はSiriの機能を拡張するだけでなく、基盤技術の強化にも取り組んでいることが確認されている。ボストンを拠点とする音声認識専門家による新チームがSiriの改良を担うという報道は昨年夏から出回っており、また先週には、Siriがクラウドではなくローカルで音声入力を処理できるシステムを開発する音声認識企業Novauris TechnologiesをAppleが買収したというニュースが浮上した。