ライアン・シモンズ
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進行中の交渉に詳しい幹部によると、中国の電子商取引大手アリババとの提携は、アップルが規制による遅延を回避し、中国でのアップルペイの導入に近づくのに役立つ可能性があるという。
アリババのジョセフ・ツァイ副会長は、月曜日に掲載されたウォール・ストリート・ジャーナルの最新インタビューで、同社とアップルの交渉について見解を述べた。ツァイ氏はインタビューの中で、アリババ傘下でアリペイ決済サービスを運営するアント・ファイナンシャルの関与を含め、協議が進展していると述べた。
アップルとアリババの幹部は、今回の合意により、それぞれのアップルペイとアリペイのサービスが中国での小売店で普及することを期待している。
蔡氏は、アリペイと提携することがアップルにとって最大の利益となり、中国の規制上のハードルを乗り越える上で同社に潜在的な優位性をもたらすと述べた。
「中国でApple Payを使いたい場合、Appleは中国での決済事業運営に一定の制約や制限を課すことになるだろう」とツァイ氏は述べた。「そのため、Apple PayとAlipayが中国で何らかの形で連携できるような協力の機会があるかどうかを検討している」
アリババ幹部はまた、Apple PayがAlipayのバックエンドを利用して決済処理を行うことは「当然の可能性」だと述べた。これにより、現在は主にオンライン決済サービスとなっているAlipayのユーザーは、実店舗で自分のアカウントから決済できるようになる。
アリババは今月初め、Apple PayとAlipayの提携の可能性についてAppleと交渉中であることを確認した。アリババはオンライン決済の大手企業である一方、Alipayはユーザーのスマートフォンでスキャンできる扱いにくいQRコードに依存しており、実店舗ではまだ本格的に普及していない。
しかし、Apple Payはシームレスな近距離無線通信技術を採用し、安全な取引認証のためにTouch ID指紋認証を統合しています。この提携により、両社は中国市場への足掛かりを築くことができると見られています。
アリババは、中国最大のeコマース企業であり、中国で最も裕福な人物であるジャック・マー氏によって設立・経営されています。同社は、中国版eBayとも言える淘宝網(タオバオ)をはじめ、金融と決済を基盤とした様々な事業を展開しています。同社のアリペイ(支付宝)は中国最大のオンライン決済サービスであり、中国国内のオンライン取引の約半分を占めています。