AppleのエンジニアがiPhoneの初期開発とハードウェア開発のセキュリティについて簡単に語る

AppleのエンジニアがiPhoneの初期開発とハードウェア開発のセキュリティについて簡単に語る

Mike Wuertheleのプロフィール写真マイク・ワーテル

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OS Xカーネルの大部分を担当した元Appleエンジニアのテリー・ランバート氏は、iPhoneの起源とそれにまつわる秘密についての質問に答えるためにQuoraを利用した。

初代 iPhone について尋ねる Quora の投稿で、Lambert 氏は、コード行数で測ると macOS カーネルの 6%、つまり年間約 10 万行を書いたと主張しており、その多くは iOS カーネルに再利用されたという。

ランバート氏は、当初の取り組みを「プロジェクト・パープル」と呼び、自分が「開発の終盤」に、主にデバッグ目的で参加したと述べた。当初は自分が開発していた製品さえ見ることができなかったという。

「そこらじゅうに黒い布が張られた場所に連れて行かれました」とランバート氏は語った。「リモートデバッグを行っているマシンしか見ることができませんでしたが、ターゲットは見えませんでした。しかし、明らかにARMベースのシステムでした。」

ランバート氏は、おそらくリーク者を見抜くためだろうとして、Apple が同じプロジェクトに複数の名前を使用しているのではないかという疑惑を認めた。

「Appleのもう一つのやり方は、グループごとに異なるコードネームを付与することです」とランバート氏は振り返る。「つまり、同じプロジェクトに誰かと一緒に取り組んでいても、実際にはそのことを知らない、あるいは議論を許されない可能性があるのです。」

Apple CEO のスティーブ・ジョブズが iPhone の開発が行われていた建物に何段階ものアクセス権を持っていたことは有名だ。一種の区画化されたセキュリティとして、プログラムの最も秘密性の低い部分を担当するエンジニアはその部分だけに制限されていたが、マテリアルデザインを含むハードウェアの中核に関わる作業員は、通過しなければならない何段階ものセキュリティを通過する必要があった。

「通常のラボには入ることができますが、『秘密のラボ』には入れません」とランバート氏は語った。「初期作業の段階では、プレキシガラスの上に置かれた試作品ばかりなので、フォームファクターを実際に見る機会はほとんどありませんでした。」

ランバート氏は90年代に数年間IBMに勤務し、その後2003年にアップルに入社した。同氏は2010年10月にアップルを退社し、グーグルで約2年間勤務した。