マルコム・オーウェン
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アップルが動画共有ソーシャルネットワーク「TikTok」の買収に関心を示しているとの報道を、同社は明確に否定した。
大統領による禁止措置や米国事業の買収の可能性が懸念される中、人気アプリTikTokの行く末をめぐる報道は、MicrosoftによるTikTok買収の噂に集中している。ある報道筋によると、Appleも同様の買収に関心を示していた可能性があるという。
Axiosの複数の情報筋は、AppleがByteDanceからのTikTok買収に「関心を示した」と報じている。しかし、報道では、これらの情報源はいずれもApple社内に所属していないと強調されており、仮に協議が行われていたとしても、情報源はTikTokの米国法人とより深い関係にあるか、あるいは両社の仲介役である可能性を示唆している。
TikTokの買収は、米国と中国の間の現在の政治的緊張の中心にある事業に参入することを選択したことなど、さまざまな理由からAppleにとって異例のことだ。
TikTokに注目しているのは、Microsoftに加え、Appleだけではないようだ。プライベートエクイティファームも投資に関心を示していると報じられている。これらのファンドの中には、ByteDanceへの投資経験がないファンドも含まれているとされているが、一方で、プライベートエクイティファームが戦略的パートナーの支援なしに買収を実現できるかどうかについては悲観的な見方もある。
当初、マイクロソフトはバイトダンスからTikTok米国事業を買収すると考えられており、当初の条件ではこの中国のテクノロジー大手は少数株を保有することになった。しかし、トランプ大統領が米国でのTikTok禁止を示唆したことから、バイトダンスは買収を存続させるために米国TikTok事業の完全売却を提案した。
トランプ大統領はその後、TikTokの米国事業を9月15日までに米国企業に売却しなければ、禁止措置と米国事業の閉鎖に直面すると宣言した。専門家は、このような買収には反対を唱えている。
追記:報道を受けて、Axiosはコメントを求めました。記事掲載から1時間後、Axiosは買収に興味がないとの回答を受け取ったようです。
現状:Appleの広報担当者はAxiosに対し、TikTokの買収について協議しておらず、同社は興味がないと語った。
— ダン・プリマック (@danprimack) 2020年8月4日