AppleがAdobe幹部をiAd部門の責任者として引き抜いたと報道

AppleがAdobe幹部をiAd部門の責任者として引き抜いたと報道

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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アップルは、ほぼ5カ月に及ぶ世界規模のiAd部門責任者探しを経て、昨年のアンディ・ミラー氏の退社以来、後任が決まっていないそのポストに、アドビの高官を引き抜いたと報じられている。

ビジネス・インサイダーは水曜日、まだ公表されていないブルームバーグの報道を引用し、トッド・テレシ氏がアドビのメディアソリューション担当副社長兼ジェネラルマネージャーの職を解任され、2011年8月に同社を去った元アップルのモバイル広告担当副社長アンディ・ミラー氏の後任に就いたと報じた。

テレシ氏は、iOS開発者に新たな収益源を提供するためにAppleが設立したiAd部門の責任者に就任し、Appleのオンラインマーケティングにおいて重要な役割を担うことになるだろう。Appleは、ミラー氏がベンチャーキャピタル企業ハイランド・キャピタルの取締役に就任するために同部門を退任して以来、後任を積極的に探している。

ミラー氏の退任後、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社のインターネットソフトウェア&サービス担当シニアバイスプレジデント、エディ・キュー氏が、適切な後任がいない中で暫定的に同部門を統括している。しかし、キュー氏は既にアップルで様々な役割を担っており、iTunes、App Store、iBookstoreなど、同社のインターネット関連事業の大部分を担っている。

2011年10月に共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が死去して以来、アップルは数々の変革を経験しており、テレシ氏がアップルの幹部とどのように関わっていくかは不明だ。以前はミラー氏がジョブズ氏に直接報告していたが、CEOのティム・クック氏が指揮を執っているため状況は異なる可能性がある。

IABエグゼクティブサミットでのトッド・テレシ氏 | 出典: OpenXブログ

LinkedIn のプロフィールによると、テレシ氏は Yahoo! で上級副社長を含むさまざまな管理職を歴任し、Adobe で最新の役職に就く前は Quantacast で最高財務責任者を務めていた。

Apple社とAdobe社からは公式声明は出されておらず、報道ではテレシ氏が噂されている任期をいつから開始するかについては言及されていない。