ロジャー・フィンガス
· 1分で読めます
アップルはインテルのスマートフォンモデム事業買収に向けて「交渉が進んでいる」とされ、関連する特許と従業員に10億ドル以上を支払う用意があるとされている。
ウォール・ストリート・ジャーナルの情報筋によると、早ければ来週にも合意に至る可能性があるという。両社は1年間にわたり断続的に交渉を続けてきたと報じられているが、Appleがクアルコムと和解し、新たに複数年供給契約を締結したことで大きな中断があった。同時に、インテルは5G対応携帯電話モデムの開発を断念すると発表した。
インテルの携帯電話モデム事業は年間約10億ドルの損失を出していると関係者1人が明らかにした。
Appleは、シニアハードウェア担当バイスプレジデントのジョニー・スルージ氏の指揮下で独自の5Gモデムを開発中とみられており、2022年の発売が予定されている。その間、Appleは既に5Gデバイスの出荷実績があるQualcommの部品を使用する可能性が高い。
インテルの人材とコンセプトを買収することで、ファーストパーティ開発を加速できる可能性はあるものの、2021年にチップをリリースするのに十分かどうかは不明だ。アップルは長年、モデムプロジェクトのために人材を採用しており、インテルとの買収を予期していた可能性がある。
同社は、2020年ハードウェア向け5Gモデム開発におけるインテルの進捗状況に不満を抱いていたとみられている。4月の報道によると、Appleはクアルコムとの和解直前にインテルから5Gモデム開発の主導権を奪い、クアルコムは開発を軌道修正するために奔走したという。同月、Appleの5G担当責任者であるルーベン・カバレロ氏が退社した。