AppleInsiderスタッフ
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アップルコンピュータは水曜日、iPod製造会社フォックスコンによる中国での労働搾取疑惑をめぐる法廷闘争の解決に取り組んでいると発表したとAP通信が報じている。
7月10日、中国南部の輸出拠点である深セン市の深セン中級裁判所は訴訟を受理し、ジャーナリストの王有氏と編集者の翁宝氏のアパート、銀行口座、車などの個人資産を凍結した。
AP通信によると、中国メディアとジャーナリスト支援団体「国境なき記者団」は直ちにこの動きを批判し、サプライヤーの労働者の公正な待遇を保障すると誓っているアップルに仲裁を求めた。
「アップルはこの問題の解決に向け、水面下で取り組んでいる」とアップル広報担当ジル・タン氏は語った。
国境なき記者団はまた、アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者に公開書簡を送り、台湾に拠点を置く鴻富金の親会社であるフォックスコンに対し、ジャーナリストに対する訴訟を取り下げるよう説得するよう求めたとも報じられている。
同団体のロバート・メナード事務局長が署名した書簡には、「王氏と翁氏がしたのは事実を報告しただけであり、フォックスコンの反応を非難する」と記されている。
フォックスコンに対する疑惑は、英国の新聞「メール・オン・サンデー」が6月に報じた記事で初めて明らかになった。記事によると、工場労働者はiPodの製造に15時間勤務し、月給わずか50ドルしかもらっていなかったという。
アップルは直ちに反応し、フォックスコンの労働条件を徹底的に調査することを約束した。
アップルは今月初めに発表した報告書の中で、監査対象の大部分においてiPodメーカーである同社がコンプライアンスを遵守していることを確認したと述べた。しかし、残業、従業員の宿泊施設、管理上の問題に関して、行動規範に違反する事例もいくつか発見されており、フォックスコンの協力を得て直ちに是正することを約束している。