アップルのサプライヤー、キャッチャーで塩素ガス漏れ、1人死亡、4人負傷

中国東部のキャッチャーテクノロジー工場で塩素ガスが漏れ、1人が死亡、4人が負傷したと、アップルのサプライヤーが金曜日に確認した。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、キャッチャーの広報担当者ジェームズ・ウー氏は、この事故は蘇州の液体廃棄物処理工場での「通常作業」中に発生したと述べた。キャッチャーは、AppleのMacBookシリーズ向けのユニボディメタルケースを製造しているほか、DellやHTCなどの他社にも部品を供給している。

負傷した従業員のうち3人は重体で、1人は集中治療室から退院したと報じられている。事故が発生した工場は、蘇州市環境保護局から最悪の「ブラック」評価を受けていた。

この事件は、アップルのデバイスが低賃金で危険な労働環境で働く労働者によって組み立てられているという批判を受けて、アップルが海外のサプライチェーンに対する強力な取り締まりを開始した後に起きた。

今年初め、Appleはテクノロジー企業として初めて、公正労働協会（FLA）に対し、海外サプライチェーンの独立監査を要請しました。FLAによる初期調査では、Appleの組立パートナーであるFoxconnで複数の違反が見つかりました。

今週キャッチャー工場で発生した事件は、Appleの提携先である中国の工場で従業員が職場で死亡した初めての事例ではない。2011年にはフォックスコンのiPad組立工場で2人の従業員が死亡しており、フォックスコンの施設で発生した数件の従業員の自殺も国際的な注目を集めた。

今年3月、Appleのティム・クックCEOは、中国・鄭州にあるフォックスコンのiPhone工場を自ら視察した。この訪問は、Appleとフォックスコンに関する一連の報道が、中国における労働権をめぐる議論を巻き起こしたことを受けて行われた。

アップルは長年にわたり、海外サプライチェーンの社内監査も独自に実施してきた。1月に発表された最新の報告書では、229件の監査において意図的な未成年労働は確認されなかった。これは、2011年に発表された監査で未成年労働者49人が発見されたことと比較すると、大幅な改善である。