モトローラはアップルのiPhone関連特許11件の無効化を求めている

モトローラはアップルのiPhone関連特許11件の無効化を求めている

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携帯電話メーカーのモトローラはライバルのアップルに対し、iPhone関連の特許11件を無効にするよう裁判所に求める先制的な法的措置を取った。

最近、特許侵害を理由にAppleを提訴したモトローラは、先週、デラウェア州の連邦地方裁判所に訴状を提出した。訴状は、AppleとNeXT Software(いずれもAppleの最高経営責任者(CEO)スティーブ・ジョブズ氏が設立)に付与された合計11件の特許の無効化を求めている。

この先制攻撃は、AppleがGoogleのAndroidモバイルOSを搭載した端末が、上記の11件の特許を侵害していると「主張してきた経緯」があると指摘している。モトローラの訴状では、Appleが今年初めに端末メーカーHTCに対して提起した訴訟に、これらの特許が含まれていると指摘している。

訴状は、モトローラが問題の特許を侵害していないと主張し、また、付与された特許が無効であることを裁判所に証明しようとしている。

訴訟で具体的に挙げられている特許は以下のとおりです。

  • 米国特許第5,455,599号:「オブジェクト指向グラフィックシステム」
  • 米国特許第5,519,867号:「オブジェクト指向マルチタスクシステム」
  • 米国特許第5,566,337号:「オペレーティングシステムにおけるイベント分散方法および装置」
  • 米国特許第5,915,131号:「別々のプログラミングインターフェースを利用して別々のI/Oサービスにアクセスし、I/O要求を処理する方法および装置」
  • 米国特許第5,929,852号:「ネットワークコンポーネントシステムのカプセル化されたネットワークエンティティ参照」
  • 米国特許第5,946,647号:「コンピュータ生成データ内の構造に対してアクションを実行するシステムおよび方法」
  • 米国特許第5,969,705号:「非アクティブなアプリケーションプログラムからユーザーインターフェースを制御するためのメッセージプロトコル」
  • 米国特許第6,275,983号:「オブジェクト指向オペレーティングシステム」
  • 米国特許第6,343,263号:「シリアル伝送データ用のリアルタイム信号処理システム」
  • 米国特許第6,424,354号:「関心とメソッドの両方のリスナー登録を備えたオブジェクト指向イベント通知システム」
  • 米国特許第RE39,486号:「拡張可能で交換可能なネットワークコンポーネントシステム」

今月初め、モトローラはiPhoneメーカーのアップルが自社保有の特許を侵害したとして、同社を提訴した。この訴訟は、子会社のモトローラ・モビリティ社を通じて米国国際貿易委員会(ITC)に提起された。

モトローラ・モビリティは、3G、GPRS、802.11無線、アンテナ設計など、同社が保有する合計18件の特許をAppleが侵害したと訴えた。具体的には、MobileMeとApp StoreがApple製品として挙げられている。

AppleをめぐってITC(国際電気通信委員会)に提起された多数の訴訟と反訴を踏まえると、iPhoneメーカーであるAppleがMotorolaに対し、同様の訴訟で対抗する可能性が高い。MotorolaやHTCとの法廷闘争に加え、AppleはNokiaやKodakとも対立している。