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アップルコンピュータのデジタル音楽プレーヤー「iPod」の人気はMacの売り上げ増加に貢献しているが、今のところ同社のパソコン市場シェア拡大のきっかけにはなっていない。
同様に、米国におけるAppleのパーソナルコンピュータ市場シェアも3.6%とほぼ横ばいとなっている。この数字は2005年第1四半期の3.8%からは減少しているものの、ガートナーのデータによると、Appleのシェアは2005年第4四半期に比べて0.1%増加した。
Appleの功績として、米国PC市場シェアのこの上昇は、Mac購入希望者の大半が、まだ市場に投入されていないIntelベースの新モデルを優先して購入を先延ばしにしていた四半期に達成された。これは、同社のPC製品全てがIntelプロセッサ搭載で容易に入手可能になれば、今年後半にはAppleがシェア拡大を実現し始める可能性があることを示唆している。
一方、AppleのライバルであるDellは、第1四半期の世界PC出荷台数で16.5%のシェアを維持し、首位を維持した。しかし、ガートナーによると、同社の出荷台数は前年同期比10%増にとどまり、2001年第3四半期以来の低水準となった。
デルの弱点を突いたヒューレット・パッカードは出荷台数を22%以上増加させ、市場シェアを14.9%にまで伸ばし、デルとの差を大幅に縮めた。レノボ、エイサー、富士通シーメンスが上位5社を占めたが、いずれも首位のデルとHPよりもシェアが大幅に低い。
米国では、DellがPC出荷台数でHPに11.3パーセントポイントの差をつけ、依然として圧倒的なトップを維持している。しかし、出荷台数は前年比でほぼ横ばいとなり、同社の成長率が米国市場平均を下回ったのは今回が初めてだとガートナーは述べている。
同社のデータによれば、2006年第1四半期の米国におけるPC出荷台数は全体で7.4%増加し、1,640万台となった。