アップルはタッチパネルの供給確保のため部品価格の値上げに同意する可能性

アップルはタッチパネルの供給確保のため部品価格の値上げに同意する可能性

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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新たな報道によると、アップルは日本の地震に備えてタッチパネル部品の供給を確保するため、海外サプライヤーからより高い金額を支払うことに同意する可能性があるという。

DigiTimesは水曜日、Appleがタッチパネルの価格設定について台湾の部品メーカーと協議しており、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は交渉の中で価格引き上げを検討していると報じた。情報筋によると、AppleはiPhoneやiPadといった売れ筋製品向けの部品の「十分な供給」を確保しようとしているという。

この動きはAppleの粗利益率にマイナスの影響を与える可能性があるものの、近い将来、タッチパネルの供給確保に役立つだろう。さらに、価格引き上げは海外のサプライチェーンにとって「大きな助け」になると報告書は述べている。

しかし、関係者によると、これはアップルの競合他社にとってプラスにはならないだろうという。アップルがタッチパネルの値上げに同意すれば、タブレットPCやタッチスクリーン搭載スマートフォンを製造する他のベンダーへの「圧力が強まる」ことになるだろう。

Apple社は、2011年に人気のiPadを4,000万台生産する計画をしていると言われている。その目標を達成し、iPad 2の圧倒的な需要に対応するために、Apple社は全世界のサプライチェーンのタッチパネル生産能力の60%以上を予約したと報じられている。

東日本大震災以降、タッチパネルの供給をめぐる懸念が高まっている。先週、Appleの製造パートナーであるFoxconnが2~3週間分の部品を備蓄していると報じられた。もし日本の状況がそれまでに改善しなければ、Foxconnは在庫切れに直面する可能性があると報じられている。

日本の災害以前から、世界のタッチパネル市場で最大のシェアを握るアップルは、2011年を通じて競合他社を圧迫すると予想されていた。アップルの最高執行責任者(COO)ティム・クック氏は1月、同社が秘密裏に長期部品契約に39億ドルを投じていることを明らかにした。この資金はタッチパネルディスプレイに向けられていると考えられている。