ロジャー・フィンガス
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BMWの電気自動車i3。
ホンダが自動運転分野で独自のプロトタイプを発表した翌日の木曜日、BMWが自動運転車に集中するために「i」部門を再編すると発表したことで、噂の「アップルカー」に対するさらなる潜在的な競争相手が浮上した。
BMW取締役のクラウス・フレーリッヒ氏はロイター通信に対し、この移行は4月に実施されたと語った。フレーリッヒ氏によると、「Project i Next」と呼ばれるこの取り組みは現在「立ち上げ段階」にあるという。報道によると、同社は人工知能(AI)と機械学習の経験を持つ人材を採用し、自動駐車や車線維持といった既存のコンピューター支援システムの統合に取り組んでいるという。
フレーリッヒ氏は、BMWが最終的には独自のライドシェア事業を立ち上げる可能性を示唆したが、特に中国などの地域では既存企業と提携する可能性もあると述べた。こうした提携に関するBMWの戦略はまだ策定中である。
BMWの既存のiシリーズ車、ハイブリッドのi8と完全電気自動車のi3は、ほとんど成功せず、後者は2015年にわずか25,000台しか売れなかった。コストが大きな問題かもしれない。i3の最低価格は42,400ドルで、テスラ モデルSよりはるかに安いが、日産リーフなどよりは高価であり、航続距離は同等に伸びない。
ホンダの自動運転プロトタイプの1台。
一方、ホンダは水曜日に2台の自動運転プロトタイプを公開し、2020年に初の完全自動運転車を発売することを約束したとロイター通信が報じた。同社は、現行モデル、具体的にはアキュラと2016年型シビックに、既に半自動運転機能を搭載していると述べた。
ホンダ・リサーチ・アンド・デベロップメント・アメリカズのチーフエンジニア、ジム・ケラー氏は、同社が自動運転システムを高級車だけに搭載するのではなく、全車種に提供していく計画だと指摘した。
ホンダのデモンストレーションは、アップルが自社の自動運転技術の試験場所として検討しているGoMentumステーションで行われたことが注目された。アップルが何らかの契約を結んだかどうかは不明だが、最初のモデルが自動運転ではないとしても、同社は2019年か2020年に最初の電気自動車を出荷すると予想されている。