コロナウイルスの流行で企業や教育機関がAppleに注目

Appleは、クリエイティブプロフェッショナルからヘルスケア、教育に至るまでの企業が、Apple WatchなどのApple製ハードウェアやFinal Cut Pro Xなどのソフトウェアを採用し始めていると述べている。

アップルは第2四半期の決算発表で、新型コロナウイルスの流行により企業や教育機関が急速に同社のハードウェアおよびソフトウェア製品を導入するようになったと説明した。

「学校が閉鎖され、人々が集まる場所でのソーシャルディスタンスが求められるこの時期、計画が遅れ、新たな交流の方法が生まれています」と、AppleのCEOティム・クック氏は述べた。「お客様にとって、当社製品が新たな重要性を帯びていることを示す重要な証拠を目にしています。世界中の教師と生徒が、教え、学び、そして互いにつながり続けるために、当社のテクノロジーに頼っています。」

「3月初旬以降、学生、愛好家、そしてクリエイティブプロフェッショナルの皆様から、プロ向けアプリへの前例のない需要が高まっています」と彼は述べた。「皆様は、私たちが自宅待機をしている間、私たちを楽しませ、インスピレーションを与えてくれています。そのお手伝いとして、Final Cut Pro XとLogic Pro Xを90日間無料でどなたでもご利用いただけるようになりました。その反響は圧倒的で、ソフトウェアのダウンロード数と利用数は記録的なレベルに達しました。」

クック氏はまた、iPad の導入事例も挙げ、「当社史上最大規模の教育用 iPad 導入」と表現した。

「私たちは学校システムにiPadの大量注文を配布する準備を進めており、遠隔地でも学習をしっかりと継続できるよう取り組んでいます」と彼は述べた。「カナダのオンタリオ州、スコットランドのグラスゴー、プエルトリコには数万台が配布されます。ロサンゼルス市には10万台、ニューヨーク市には35万台が配布されます。」

彼は、ヘルスケア関連企業がApple Watchを活用していると付け加えた。「医師や医療従事者も、Apple Watchやその他のヘルスケア機能をさらに活用し、患者とコミュニケーションを取り、必要に応じて遠隔から安全に治療を行っています」と彼は述べた。

クック氏は、この利用増加はCOVID-19の流行後も続くと予想している。「多くの人がリモート学習が可能であることを知っているので、この傾向はいくらか加速するだろう」と同氏は述べた。

「おそらく、一部の分野、一部の職種においては、リモートワークにも当てはまると思います」と彼は続けた。「ですから、私たちはあらゆるグループにとって意義のあるソリューションと製品を持っていると考えています。」