ニール・ヒューズ
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Appleが四半期配当と自社株買い計画を発表してほぼ1年が経ち、同社の年次株主総会が終了したばかりだが、あるアナリストはAppleが1,370億ドルの現金のさらなる使い道についてまもなく明らかにするのではないかと見ている。
アップルが3年間で450億ドルを四半期配当と自社株買いに充てると発表したのは昨年3月19日のことだった。その1週間強前の月曜日、トピーカ・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ブライアン・ホワイト氏は、アップルが次の動きを発表する好機にあるとの見方を示した。
アップルは2011年度に380億ドルの現金を蓄積したが、直近の四半期だけで160億ドル増加した。図表提供:Asymco
「アップルの最近の株主総会が終わり、デビッド・アインホーン氏が現金分配キャンペーンを終えたことを考えると、より多額の現金を配分するタイミングが来ているかもしれない」と同氏は語った。
アップルは12月四半期末時点で1371億ドルの純現金を保有していたが、ホワイト氏はその額が2015年度末までに2410億ドルに増加すると予測している。同社の現金と投資額が引き続き増加しているため、一部の投資家はアップルに対し、その資金の使い道を見つけるよう求める声を強めている。
ホワイト氏は、アップルが現金配当を現在の1株当たり2.65ドルから四半期ごとに1株当たり3.75ドルから5.00ドルに増額し、年間利回りを3.5%から4.6%にすることができると考えている。
アナリストは、アップルは5年間の計画の一環として自社株買いプログラムを1000億ドルまで増額する可能性があると見ている。
先月末に開催されたアップルの年次株主総会で、ティム・クックCEOは、過去6ヶ月間の株価の動向に満足していないことを認めた。しかし同時に、投資家に対し、短期的なトレンドにとらわれるのではなく、アップルについて長期的な視点で考えるよう促した。
会議は、アップルを提訴し、投資を促し株主への現金供給を増やす手段として優先株を発行するよう同社を説得しようとしたことで話題を呼んだヘッジファンドマネージャー、アインホーン氏の提案に進展がないまま終了した。アップル側は、この注目を「余興」と表現した。
先週、もう一人の著名な投資家、バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏は、アップルは株価が低迷している今、自社株買いをもっと行うべきだと述べた。さらに、バフェット氏は、アップルにとって最善の戦略は、事業をうまく運営することだと述べた。