アップル、英国、フランス、ドイツでiPhoneプロバイダーと契約 - 報道

アップル、英国、フランス、ドイツでiPhoneプロバイダーと契約 - 報道

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ファイナンシャル・タイムズ紙の報道によると、アップル社は英国、フランス、ドイツでiPhoneの独占パートナーとなるため、欧州の携帯電話会社3社と合意した。

同紙は関係筋の話として、ドイツのTモバイル、フランスのオレンジ、英国のO2がそれぞれ数日中に、それぞれの国内の顧客に対してアップルの携帯電話を独占販売する権利を与える契約を締結したと報じた。

その見返りとして、クパチーノを拠点とする電子機器メーカーは、iPhoneを使用する顧客の通話とデータ転送から得られる収益の10%を電話通信事業者に支払うことを約束させることに成功したと報じられている。

「この契約により、携帯電話事業者が通話とデータ転送で得る収益の一部を端末メーカーが初めて直接受け取ることになり、両者の関係に変化が生まれる」とフィナンシャル・タイムズ紙は報じた。

これまで、携帯電話事業者はこのようなアプローチに激しく反対してきた。しかし、専門家はニューヨーク・タイムズ紙に対し、アップルが今回の契約獲得に成功したことで、他の携帯電話メーカーも同様の条件の獲得を目指すようになる可能性があると語った。

欧州の無線通信事業者3社は、アップルとの独占契約によって自社のイメージが大きく向上するとともに、通話やデータ通信に高い支出をする魅力的な顧客層を獲得できると期待していると言われている。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、アップルが携帯電話会社を誘致するために使った戦略の中には、端末販売に対する共通の補助金を認めないことで財務的にリスクのない事業になるという見通しがあった。

報道によると、両社は8月31日から9月5日までベルリンで開催される消費者向け電子機器見本市IFAで提携を発表する予定だ。