ニール・ヒューズ
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この情報は、iOSのセキュリティと位置情報追跡に関するAppleのQ&Aリストの中で明らかになった。iPhoneメーカーであるAppleは、回答の中で「クラウドソーシングによるトラフィックデータベースの構築のため、匿名のトラフィックデータを収集している」と明らかにした。
同社はさらに、iPhoneユーザー向けに「今後数年以内に改善された交通サービスを提供する予定」だと述べた。サービス内容や、iPhoneユーザーにとってどのような意味を持つのかについては、これ以上の詳細は明らかにしていない。
この回答では、「トラフィック」という言葉が、iPhoneのようなインターネット接続デバイスが送受信するネットワークデータの種類を指しているのか、それとも車両による交通形態を指しているのかは明確にされていません。もちろん、どちらもiPhoneのようなモバイルデバイスには当てはまります。
Appleは、現在利用しているライバルのGoogleが提供するデータから脱却し、iPhone向けに独自の地図ソフトウェアを開発することに関心を示しています。2009年、AppleInsiderは、GPSルートプランニングに関するAppleの特許出願を明らかにしました。この特許出願は、交通状況など、様々な要素を考慮したドライブ旅行の計画を可能にします。
カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社は、2009年にGoogleマップの競合企業Placebaseを買収し、2010年にはオンライン地図サービス企業Poly9を買収した。そして昨年、iOS 3.2以降、AppleはiPhoneなどのiOSデバイスのマップソフトウェアに独自の位置情報データベースを採用し始め、GoogleとSkyhook Wirelessが管理するデータベースから移行した。
インターネットトラフィックに関しては、2009年にニューヨーク・タイムズ紙がiPhoneを「携帯電話のハマー」と評しました。これは、米国におけるAT&TのネットワークがiPhoneユーザーの急増によるトラフィック処理に支障をきたしたためです。また、2010年に ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、AppleはAT&Tのネットワークへの負荷を軽減するためにiPhoneに改良を加えました。
iPhoneなどのデバイスによる帯域幅の消費が原因で、AT&Tは2010年6月から新規顧客に対して2GBのデータ上限を設定するに至った。この措置は、ネットワーク上の「データホッグ」を削減することを目的としており、同社によれば、ユーザー総数のわずか3%を占めるに過ぎないにもかかわらず、総帯域幅の40%を消費しているという。