4G iPhoneの試作品が紛失し、作業員が自殺したと報道

4G iPhoneの試作品が紛失し、作業員が自殺したと報道

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中国の出版物によると、25歳の男性が、自身が担当していたiPhoneの試作品が行方不明になり、その後の捜査で「耐え難い尋問手法」が行われたとされ、自殺したと報じられている。

NDデイリーが最初に報じたところによると、孫丹勇(サン・ダニョン)という名の男性は、自身が製造に関わった16台のiPhone試作機のうち1台が紛失したことを受け、財産を差し押さえられ、独房監禁されたという。男性は先週、12階建てのビルから飛び降りた。

Shanghaiistの翻訳によると、男性は亡くなる前に友人に対し、iPhone製造会社フォックスコンの警備員に襲われたと話していたという。中国メディアは、紛失した端末は新型の「4G」iPhoneだったと報じている。

この事件を受け、フォックスコンの幹部は謝罪を含む声明を発表した。Shanghaiistによると、中央保安部の課長は「孫氏の自宅を捜索したり、独房に監禁したり、場合によっては暴行を加えたりするなど、『不適切な尋問方法』を用いた可能性がある」という。さらに、フォックスコンの広報担当者は、この事件は同社の「内部管理上の欠陥」の一例であると述べたと報じられている。

課長は無給停職処分となっているが、彼と一緒に働いていた警備員らは、孫氏が殴打された可能性は低いと述べた。

DigitalBeatなど一部のメディアは、この事件をAppleの秘密主義の影響を示す例として挙げ、製造契約を維持するためにFoxconnにAppleの秘密を守らせるという大きな圧力がかかっていると結論付けている。

「(アップルは)サプライズ要素を巧みに利用して派手な新製品発表への期待を高め、売上と株価を押し上げている」とエリック・エルドン氏は書いている。「そのために、アップルは秘密保持のため、ビジネスパートナーに多大な圧力をかけている。新型iPhoneのような、行方不明の携帯電話については、今のところガジェット系サイトの間で憶測されているに過ぎない。」

これは、Appleにとって中国からの新たな問題だ。先週、同社の海外工場が非難を浴びた。新たな調査で、2008年にiPhoneとiPodを製造した83工場のうち45工場が正当な残業代を支払っておらず、さらに23工場では一部の従業員に中国の最低賃金すら支払っていないことが判明したのだ。

火曜日の午後、AppleはCNetに対しこの件に関する回答を発表した。

アップルの広報担当者クリスティン・ヒューゲット氏は、「この若い従業員の悲劇的な死を深く悲しんでおり、彼の死に関する調査結果を待っています」と述べた。「当社はサプライヤーに対し、すべての従業員を尊厳と敬意を持って扱うよう求めています。」