訴訟によると、AppleはApple Arcadeの競争を抑制するためにクラウドゲームアプリをブロックしているという。

新たな集団訴訟では、Apple が iOS モバイルゲーム市場で独占力を誇っており、その状態を維持するために反競争的行為を行っていると主張している。

北カリフォルニア地区連邦地方裁判所に提出された訴状は、アップルが「執拗で、広範囲かつ秘密裏に」不正行為を行って「不法に競争を締め出した」と主張している。

この訴訟の原告であるニュージャージー州在住のジョン・ピスタキオ氏は、同社の反競争的行為の結果として、Apple Arcadeに「競争を超えた価格」を支払っていると主張している。

より具体的には、この訴訟は、Appleが開発者にアプリガイドラインの遵守を義務付け、サードパーティのアプリストアを禁止することで、iOS App Storeに対して独占力を行使していると示唆している。さらに、開発者とアプリパブリッシャーは、iOS上でのアプリの公開を拒否することでAppleの行動を「制約する力を持たない」とも述べている。

「iOSユーザーをiOSから引き離すほどの力を持つ開発者や開発者グループは存在せず、他のプラットフォーム専用のアプリを開発しても利益は出ない」と訴状には記されており、Microsoft、Facebook、Googleなどの企業がそのカテゴリーに該当することを示唆している。

訴状はさらに、AppleがiOSのサブスクリプション型ゲームサービスにおける独占的地位を維持するために反競争的行為を行っていると主張している。

反競争的行為とされる行為には、ユーザーがApple Arcade以外のサービスを利用できないように技術的制限を課すこと、開発者に契約上の制限を課すこと、独占権を守るためにアプリ審査ガイドラインを悪用すること、クラウドベースのサブスクリプションプラットフォームを拒否することなどが含まれる。

この報告書は、Xbox Game Passなどのクラウドゲームアプリに対するAppleの禁止や、Facebook Gamingなどのゲームサービスに対する同社の対応など、反競争的行為とされる複数の事例を挙げている。

さらに、この訴訟では、Appleが競合ゲームサービスをブロックしているのは、アプリ審査ガイドラインに違反しているからではなく、Apple Arcadeのライバルだからだと示唆している。（実際、Apple ArcadeはApple自身のガイドラインをすべて遵守している。）

「Appleは、ゲートキーパーと市場プレイヤーという二重の役割を悪用し、独占力を繰り返し乱用してApple Arcadeとの競争を阻止してきた。Appleの反競争的行為は、iOSサブスクリプション型モバイルゲーム市場における競争を阻害し、この市場における相当量の商取引に影響を与え、消費者に反競争的な損害を与えている」と訴状には記されている。

この訴訟は陪審裁判を要求し、損害賠償金、懲罰的損害賠償金、原告および集団に対する差止命令、法定利息および罰金、訴訟費用を求めている。

さらに、原告は裁判所に対し、「アップルの不当に得た利益を返還し、原告と原告団の構成員が賠償金を得ることができる信託」を設立するよう求めている。