「ライフ・オブ・パブロ」の独占権をめぐりタイダルが集団訴訟に巻き込まれる

「ライフ・オブ・パブロ」の独占権をめぐりタイダルが集団訴訟に巻き込まれる

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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月曜日に提起された訴訟では、当初ストリーミングサービス独占として販売されていたウェストのアルバム「ザ・ライフ・オブ・パブロ」について、タイダルがラッパーのカニエ・ウェスト、ジェイ・Zのカーター・エンタープライズとともに意図的に誤解を招いたと訴えられている。

訴訟を起こしたエデルソンPCは、集団訴訟としてこの問題を提起し、Tidalはクレジットカード情報などの個人データを収集し、トラフィックと加入者数を急増させることで、自社の事業を守るためだけにこの約束をしたと主張している。エデルソンPCは、10日間でTidalの加入者数は100万人から250万人に急増したと主張している。

Tidal自身によれば、「The Life of Pablo」は最初の1週間で2億5000万回以上ストリーミング再生されたという。

AP通信によると、この訴訟はサンフランシスコの米連邦地方裁判所に提起されたもので、タイダルが誤解を招く主張によって8,400万ドルもの利益を得た可能性があることを示唆している。

訴訟の核心は、Tidalのオーナーの一人であるウェスト氏が2月にTwitterで投稿したコメントにあるようだ。ウェスト氏は「Life of Pablo」は「絶対にApple Musicでは配信されない」と述べ、実際にはTidal独占配信のままだと断言していた。4月1日までに、アルバム全曲がApple MusicとSpotifyで配信され、楽曲はアップデートされた。

独占配信は今や音楽ストリーミングにおける主要な競争戦略の一つであり、TidalだけでなくAppleやSpotifyも活用している。例えばAppleは、テイラー・スウィフトのアルバム『1989』をリスナーの囲い込みに活用している。