メリルリンチ、アップルの目標株価を88ドルに引き上げ

メリルリンチ、アップルの目標株価を88ドルに引き上げ

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メリルリンチは、予想値の上昇と、既存および今後の製品が4ドルを超える収益力を生み出す可能性が高いとの見方に基づき、アップルコンピュータの株価目標を72ドルから88ドルに引き上げた。

「iPod製品ラインの改良は漸進的ではあるが、中期的には機能調整後の価格性能比でアップルの製品が競合他社より優位であり続けるのに十分だと考えている」とアナリストのリッチ・ファーマー氏は水曜日朝の短い調査メモに記した。

「アップルは、フルスクリーンのタッチレスインターフェースのiPodや、iPodのWiFiサポートを発表しなかった。これは、より積極的な期待を抱いていた一部の投資家にとっては残念な結果かもしれないが、我々はこれらの革新が今後の数四半期で実現すると期待している。」

アップルが火曜日に開催した特別メディアイベントではiPhoneの発表はなかったが、ファーマー氏は2007年後半までにそのような製品が発表されると引き続き期待していると述べた。

「もしAppleが携帯電話のシェアをPCのシェアと同等に達成すれば、2008年度のコンセンサス予想である約3.09ドルのランレートに、最終的に0.90ドル以上を上乗せできる可能性がある」と同氏は記した。「長期的には、PC市場におけるAppleとWindowsのシェア拡大を阻む構造的な制約よりも、携帯電話を含むモバイル機器のシェア拡大を阻む構造的な制約の方が少ないと考えている。」

ファーマー氏はまた、Macのシェア拡大想定は現時点では保守的だと考えている。前述の理由から、同アナリストは2008年度の1株当たり利益予想を3.17ドルから3.54ドルに引き上げ、iPodのシェア拡大を差し引いた携帯電話事業のシェア1ポイント増を反映した。

メリルリンチはアップル株の「買い」評価を維持している。