アップルはクアルコムとの和解直前にインテルの5Gモデム担当を解雇した

アップルはクアルコムとの和解直前にインテルの5Gモデム担当を解雇した

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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インテルが5Gモデム事業から撤退したのは、アップルとクアルコムの和解だけでなく、2019年初頭にアップルがインテルの主力5Gモデム開発者を引き抜いたと報じられたことも影響した可能性がある。

テレグラフ紙は日曜日、インテル幹部のメッセイ・アメルガ氏とアベイ・ジョシ氏に関する流出した電子メールを引用し、アップルがウマシャンカル・ティヤガラジャン氏を採用したのは2月、クアルコムとの和解のわずか2か月前だったと報じた。ティヤガラジャン氏は、2018年モデルのiPhone向けインテル4Gモデムの開発に不可欠な存在であり、5G対応のXMM 8160のプロジェクトエンジニアでもあったとされている。

彼の退任により、インテルは5G開発の「再編」を余儀なくされたとされている。同社はアップル対クアルコムの訴訟と同じ日に、5Gモデム事業からの撤退を発表した。

AppleはIntelの5G開発のペースに不満を抱いていたと広く信じられています。5G対応スマートフォンの一部はすでに市場に出回っていますが、アナリストはAppleが2019年モデルどころか、2020年モデルのiPhone向けに5Gサプライヤーを選定する期限に急速に近づいていると指摘しています。

これが和解に向けた動きの鍵、あるいは決定的な要因だったのかもしれません。しかし最近、Apple対Qualcomm裁判の証拠が公開され、Appleが長年にわたり特許使用料の減額を目指していたことが明らかになりました。Appleはこれを実現するために、「Qualcommに経済的打撃を与える」、「Qualcommのライセンスモデルを危険にさらす」、さらにはQualcommの要求を過大に見せるために意図的に低コストの特許をライセンス供与しようとしていたのです。

Appleは、シニアハードウェア担当バイスプレジデントのジョニー・スルージ氏の指揮下で独自の5Gモデムを設計していると考えられています。このモデムがiPhoneに搭載されるのは早くても2021年以降になるでしょう。