マルコム・オーウェン
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アップルが韓国でプロセッサトランジスタに関する特許を侵害したかどうかの調査が進行中だが、報道によると規制当局はアップルに不利な判決を下す見込みで、iPhone X、iPhone 8、iPad、iPad Proの各モデルの韓国への輸入禁止につながる可能性があるという。
韓国産業通商資源省は現在、Apple製品が韓国科学技術院(KAIST)が保有する特許を侵害しているという疑惑について調査を行っており、調査期間を既に2度延長したとBusinessKoreaが報じている。同誌は、規制当局による最終決定はKAISTに有利になる可能性が高いと報じている。
当局がアップルの侵害を認めれば、同国へのiOSデバイスの輸入が禁止される可能性が高い。
「現在、AppleがKAISTの子会社であるKIPの特許を侵害したかどうかを調査中です」と韓国貿易委員会の担当者は述べた。委員会は、調査対象となるApple製品には、通常中国と香港から韓国に輸入されているiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPad、そしてiPad Pro全モデルが含まれると付け加えた。
問題となっている特許は、高速スイッチングを実現する「3D」トランジスタの一種であるFinFETに関するもので、プロセッサやその他の半導体部品に一般的に使用されています。iOSデバイスのどの部分が侵害されているかは不明ですが、Appleのモバイル製品シリーズ全体で一般的に使用されている何らかのチップが問題となっている可能性があります。
調査はKAISTに有利な判決を下すと予想されているものの、Appleの主要競合企業であるSamsungの影響を受ける可能性もある。韓国の巨大エレクトロニクス企業Samsungは現在、米国で同じ特許をめぐってKAISTを相手取って訴訟を起こしており、特許の無効化を求める証拠を提出している。韓国でも同様の訴訟が提起されている。
「現在、アップルを調査対象としているものの、サムスン電子をめぐる米国と韓国の訴訟にも注目せざるを得ない」と外務省は勧告した。「サムスン電子が、特許の有効性を認めるために必要となる、特許の新規性を否定する証拠を提出したためだ」
サムスンの訴訟でKAISTの特許が無効とされれば、特許はもはや存在せず、調査は無意味になるため、アップルに有利となるだろう。