マイク・ワーテル
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新たなインタビューで、Apple の最高デザイン責任者であるジョニー・アイブ氏が、新しい MacBook Pro シリーズに Touch Bar を実装するまでのプロセスについて語った。
Cnetとのインタビューで、アイブ氏は主に、新型MacBook Proに搭載されたTouch Barの過去2年間の進化について語り、これを同社にとって「非常に興味深い方向性の始まり」と呼んだ。具体的な詳細には触れなかったものの、アイブ氏は、しばらくの間、類似のタッチ入力デバイスの異なるバージョンを試用した後、現在のTouch Barに落ち着いたと主張している。
「しばらく、実用的に、そして日々の生活の中で、それらに頼って生活していたら、魅力が薄れてしまうこともある」とアイブ氏は語った。「これは、プロトタイプを作る前から、私たちがかなり長い間、頼りにしてきたものだった」
アイブ氏は、Apple のハードウェアおよびソフトウェア開発の哲学が Touch Bar への道を開いたと信じている。
「これらのアイデアが本当に価値があるかどうかを真に判断するには、かなり成熟したソフトウェア環境と、かなり成熟した高度なハードウェアプロトタイプが必要でした」とアイブ氏は述べた。「アイデアを検討しているだけなのか、それともプロトタイプの有効性を評価しているだけなのかを真に判断するには、十分に高度なレベルのプロトタイプを作成する必要があります。」
同社のプロトタイプの一つは「より大型で、触覚的な操作性に富んだトラックパッド」で、アイブ氏によるとTouch Barとキーボードを組み合わせたもので、数年前のOptimusキーボードや、最近噂されているSonderのE-inkキーボードに非常によく似ている。このコンセプトは、少なくとも一時的には頓挫した。同社が想定していたほど「魅力的」ではなかったためだ。
アイブ氏は依然として、マルチタッチスクリーンはMacにとって適切なアプローチではないと考えている。その実装は有用ではなく、マルチタッチの「適切な応用」でもないと主張している。しかし、その理由については、将来の製品の可能性について語ることになるため、アイブ氏はコメントを控えた。
「魅力的なデザインの方向性を定めていると、ある程度納得できるかもしれません」とアイブ氏は断言した。「しかし、最終製品の品質を損なうことなく、それをどのように洗練させていくかを考え出せなければ、せっかくの素晴らしいアイデアが台無しになってしまう可能性があります。」