ロジャー・フィンガス
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セキュリティと生体認証の専門家の間では、警察やFBIがサザーランド・スプリングスの銃撃犯デビン・ケリーの遺体を使って噂のiPhoneのロックを解除できたかどうかという疑問について意見が分かれていると言われている。
Mashableは水曜日、 AppleのTouch IDの「生体検知」機能によって、本来であればそのようなことは防げたはずだと指摘した。同社の指紋センサーは、RF波を用いて皮膚の表皮の下を検査するほか、静電容量式で、生体が発する電荷を利用する。
「指紋認証技術に生体検知、専門用語で言えば『プレゼンテーション攻撃検知』と呼ばれる機能が搭載されていれば、偽造指紋を高いセキュリティで排除できます」と、指紋認証ソフトウェアを開発するプレサイス・バイオメトリクス社のダニエル・エドランド氏は述べた。「ゴム、シリコン、プラスチックなどの指紋の複製であっても、死んだ指であっても問題ありません。」
電子フロンティア財団のデジタル市民自由グループの上級スタッフ弁護士、ネイト・カルドゾ氏は、Touch IDは死体でも機能するとは理解しているが、iPhone XのFace IDは注意検出のため機能しないと述べた。
「Touch IDなら間違いなく」とフォボス・グループの研究者ダン・テントラー氏は付け加えた。「Face IDはどうか?難しいところです。遺体があれば、そして相手の目を開けることができれば、おそらくできるでしょう。ただ、髭を剃ったらFace IDが使えなくなったという人が一人いたので、何とも言えませんね。」
UnifyIDのCEOであるジョン・ホエリー氏は、十分な努力をすればTouch IDとFace IDの両方をバイパスできると示唆した。
「ユーザーの同意がなくても、あるいは本人が生きていなくても、生体認証による認証は確かに可能です」と彼は述べた。「特に、指紋や顔のように静的な要素を使用する場合、その傾向が顕著です。これに対抗する一つの方法として生体認証がありますが、それでも簡単に偽造されてしまう場合が多いのです。」
1週間前、ある報道によると、捜査官はTouch IDが再初期化のためにパスコードを要求する前の重要な48時間以内にAppleと連絡を取ることができなかったという。結局、Appleは記者会見後に連絡を取ったが、その時既に手遅れだった。FBIがケリーのiCloudアカウントに関する令状を取得しているかどうかはまだ不明だ。