マルコム・オーウェン
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AppleのCEOティム・クック氏が「It's Show Time」イベントでApple Cardを紹介
HSBCによると、アップルの動画配信サービス「Apple TV+」の立ち上げや、同社のサービス事業へのその他の追加は、投資家が考えるほどの利益をもたらさないだろう。iPhoneメーカーである同社は、新サービスで参入するどの業界にも大きな影響を与えるには「遅すぎた」のだという。
Appleは3月に開催した「It's Show Time」イベントで、Apple News+のサブスクリプション、Apple TV+コンテンツを含むApple TVのアップデート、Apple Arcade、Apple Cardなど、複数のサービスを発表しました。アナリストは、これらの発表内容の一部について、期待外れではあるものの概ね肯定的な評価を示していましたが、HSBCは、発表されたこれらのサービスは短期的にはAppleの財務に大きな打撃を与えることはないと見ています。
HSBCのアナリストがアップルの投資判断を「引き下げ」に引き下げ、目標株価を180ドルとしたため、株価は市場前取引で1%下落したとCNBCが報じている。HSBCは、サービス分野への進出は投資家が望むよりも利益率が低く、当面はアップルの収益に実質的なプラス効果は見込めないと見ている。
HSBCは2018年12月にアップル株の投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げ、目標株価を205ドルから200ドルに引き下げた。
「最近のサービスに関する発表は、Appleが約束した通りの行動を示しているが、利益の回収には時間がかかる可能性がある」と投資家向けメモには記されている。「新サービスは消費者の注目を集めるかもしれないが、これらのサービスが大きな変化をもたらすとは予想していない。」
HSBCにとって、Appleが参入しようとしている比較的成熟した市場は懸念材料だ。「Appleの参入は遅すぎたと考えている」とアナリストらは続け、同社のサービスは「概して競合他社のサービスと大差ないか、あるいは劣っている」と指摘する。
また、新サービスの成功は米国外では限られており、新興市場やその他の国で顧客を獲得し維持できる可能性は低いと考えられています。
HSBCはまた、中国でのiPhone販売が予想を下回ったことなどによりアップルが以前に財務問題を抱えたことを受けて、現在のアップルの評価額が「妥当」であると考えている投資家に対しても警告を発している。
「2019年1月の安値から41%上昇し、サービス発表やサイドセル評価に対する相対的な楽観と満足感を受けて、現在は若干の下落余地があると考えている」と投資家向けメモは主張している。