Apple、高度な速度感知タッチ入力方式を研究中

Apple、高度な速度感知タッチ入力方式を研究中

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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Apple のタッチスクリーンは、タップした場所だけでなく、タップした強さも測定できる。そして、その速度感知機能は将来さらに進歩する可能性がある、と新たな特許出願で明らかになった。

AppleはiOS向けに開発された自社製アプリケーション「GarageBand」で、既にベロシティ機能を提供しています。この機能により、仮想キーボードのキーを押したり、仮想ドラムのスネアを叩いたりといった動作において、ユーザーが叩く強さに応じて音量を調整することができます。

Appleが現在採用している方法は、iOSデバイスに搭載されている高度な加速度計を利用しています。しかし、米国特許商標庁が今週公開した新たな特許出願によると、Appleはジャイロスコープ、マイク、ホール効果センサー、コンパス、環境光センサー、近接センサー、カメラ、あるいは測位システムを用いてタッチ速度を計測できる可能性が示唆されています。

特許

「タッチ入力を強化するシステムおよび方法」と題されたこの出願は、タッチ入力の速度を推定する処理アルゴリズムについて説明しています。iOSデバイスなどのセンサーは、画面が圧力に反応しない場合でも、システムが速度を判定することを可能にします。

このアプリケーションでは、タッチ速度の検知は、AppleがGarageBandで実証したような音楽分野における明らかな応用範囲をはるかに超えると指摘されています。Appleは他にも、アートアプリケーションで筆のストロークの強さを検知したり、ゲームでプレイヤーが画面をタップする強さを検知することで、より高度な操作を可能にするソフトウェアなど、様々な応用例を挙げています。

特許

Appleは、内蔵の加速度センサーだけで速度を検知すると、Z軸という単一の次元に基づいて計算するため、精度に限界があると指摘しています。より多くのセンサーを搭載することで、Appleはタッチ速度をより正確に測定できるようになります。

今週USPTOによって公開された提案発明は、2012年4月にAppleによって最初に提出された。発明者はElliott HarrisとRobert Michael Chinである。