ProviewはiPadの商標をめぐってAppleとまだ和解交渉はしていないと発表

ProviewはiPadの商標をめぐってAppleとまだ和解交渉はしていないと発表

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Proviewの弁護士は、中国版iPadの商標所有権をめぐる継続中の法廷闘争の和解に向けて、Appleが法廷外交渉を開始するよう連絡してくることを同社が依然として期待していることを明らかにした。

広東省高級人民法院の3人の判事で構成される審理部は木曜日の審理でProviewとAppleに和解の意向があるかどうかを尋ねたが、Proviewの弁護士Roger Xie氏によると、Appleはまだ交渉に応じないという。

「これまで、Appleとは正式な交渉を行っていません」と謝氏はインタビューで述べた。「Appleが積極的に連絡を取り、法廷外での正式な交渉について面談の約束を取り付けてくれることを期待しています。それは有益でしょう。」

今週初め、AppleとProviewの代理人が法廷で議論を交わした。Appleは、中国における「iPad」商標の権利は実際に購入したと主張しており、Proviewは契約履行を拒否している。Proviewは、商標を管理する深センの子会社の代理人が契約締結時に同席していなかったため、契約は適切に締結されなかったと主張している。

Proviewは、事業存続のため、Appleとの訴訟に勝利することに希望を託している。同社はかつて有力なモニターメーカーだったが、近年は苦戦しており、香港証券取引所から上場廃止の危機に瀕している。複数の報道によると、ProviewはAppleに対し、最大20億ドルの損害賠償を求めているという。

上海の裁判所は先週、Appleに有利な判決を下した。しかし、昨年11月の下級裁判所はProviewに有利な判決を下した。

Appleは、Proviewの創業者が報道機関に対して不正確な発言をしているとして、名誉毀損で反訴すると警告している。一方、ProviewはAppleを詐欺と不正競争で訴え、米国で訴訟を起こした。Proviewは、Appleがダミー会社を利用して「虚偽の口実」で商標を購入させ、Proviewを騙したと主張している。

中国当局の一部は、Proviewに有利な以前の判決に基づき、既に行動を開始している。少数のiPadが地元当局に押収されているが、押収範囲は広くないようだ。


中国当局がiPad 2を押収し、検査を実施。| 写真提供:河北青年報

iPadの中国での売上が急成長しているため、この訴訟はAppleにとって大きな意味を持つ。カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は、来週のメディアイベントで第3世代iPadを発表する予定だ。Proviewとの裁判でのAppleの対応次第では、次世代iPadの中国での販売が差し止められる可能性もある。