アップルの従業員が米国税関から攻撃を受けたとACLUが訴え

アップルの従業員が米国税関から攻撃を受けたとACLUが訴え

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アンドレアス・ガル氏は、2018年にAppleに買収されたAIスタートアップ企業Silk Labsの共同創設者です。

アップルの従業員で、アップルが買収したSilk Labsの元幹部であるアンドレアス・ガル氏は、機器の捜索要請に応じなかったため、米国税関・国境警備局の職員から叱責され、罰金を科せられたとされている。

ファスト・カンパニーの報道によると、ガル氏とCBPとの衝突については、北カリフォルニアのアメリカ自由人権協会が火曜日に提出した苦情書に詳細が記されている。

提出書類によると、ガル氏は名前が公表されていない検問所で検問を受け、職務とオンラインプライバシー擁護活動について尋問された。当局がこれらの尋問を行ったのは、ガル氏がアップルの従業員であることが確認される前か後かは不明である。また、ガル氏がCBP職員に検問を受けた際、どこからどこへ向かっていたのかも不明である。

その後、当局はガル氏に、アップル社から支給された携帯電話とコンピューター(おそらくiPhoneとMac)にアクセスするためのパスワードを要求した。ハードウェアとその中身は秘密保持契約の対象となっているため、ガル氏は情報提供前にアップル社または弁護士と話をしたいと申し出た。この要求は拒否され、ガル氏は訴追の恐れがあると報じられた。

CBPはガル氏の通過を許可したが、彼のグローバルエントリーカードを没収し、迅速審査プログラムから除外すると伝えた。

「CBPによるアンドレアス・ガル氏への根拠のない拘留と押し付けがましい尋問、そして彼の機器の捜索は、憲法修正第4条に定められた権利を侵害するものです」と、北カリフォルニアのACLU上級顧問であるウィリアム・フリーマン氏は声明で述べた。「さらに、CBPの方針は、旅行者の政治的信条、活動家、出身国、あるいはアイデンティティに基づく可能性のある尋問や機器の捜索を容認することで、憲法修正第1条に定められた権利の保護を欠いています。」

ガル氏は、デバイス内人工知能技術の開発に特化したスタートアップ企業であるSilk Labsの買収を通じてAppleに入社しました。以前はMozillaの最高技術責任者を務めていたガル氏は、Mozillaのプラットフォームエンジニアであるクリス・ジョーンズ氏と、クアルコム出身のマイケル・ヴァインズ氏と共に、2015年にSilk Labsを設立しました。