マイク・ピーターソン
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クレジット: Hey
Appleは、新規ユーザーに無料だが一時的なサービスを提供するHeyメールアプリの新しいアップデートを承認した。これにより、両社間の緊張が終結する可能性がある。
6月初旬、Appleはメールクライアントの2つのバグ修正アップデートをブロックし、アプリ内購入オプションがないことを理由にアプリを削除すると警告しました。Heyは、Basecampの開発者が開発した、年間99ドルの新しいメールアプリです。
Heyは現在、アプリのバージョン1.0.3をリリースしました。このバージョンには、ユーザーがランダムに14日間有効の「使い捨て」Heyメールアカウントを無料で作成できる機能が含まれています。数日前には、Appleが前述のバグ修正アップデートを承認していました。また、Heyはユーザーが招待なしでサービスに登録できるようにしています。
HeyとAppleの間の騒動は、メールアプリにアプリ内購入オプションがなく、App Storeのガイドラインに違反し、HeyがAppleの定期購読購入に対する15%から30%の手数料を回避できたために起きた。
Basecampの共同創業者兼CTOであるDavid Heinemeier Hansson氏は先週、Appleの対応に懸念を表明し、App Storeの収益分配に関するポリシーに対抗すると表明した。一方、BasecampのCEOであるJason Fried氏は異なるアプローチを取り、Appleのポリシーをめぐる争いは金銭の問題というよりも顧客体験の問題だと主張した。
一部のアプリは新規ユーザーがサービスに登録するためのパスを組み込まなくても済むものの、AppleはHeyはそうした「リーダー」アプリのカテゴリーには該当しないと述べた。Heyは、マルチプラットフォームのSaaS(Software as a Service)製品に関するAppleの「暗黙のルール」に従っていると考えていると述べた。
Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントであり、App Storeの運営も担当するフィル・シラー氏は以前、Heyがアプリの承認を得るために何らかの無料プランを提供する可能性を示唆していた。物議を醸したにもかかわらず、シラー氏はAppleのアプリ内課金ポリシーに変更はないと述べた。
AppleとHeyの騒動は、米国司法省による反トラスト法調査の真っ最中に起きた。下院の反トラスト委員会委員長は、Appleのサブスクリプション料金の取り分を「強盗行為」とさえ呼んだ。