マイキー・キャンベル
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ウォルフ・オリンズ・グローバルのCEOカール・ハイゼルマン氏がアップルに引き抜かれ、カリフォルニア州クパチーノの同社で5月から新しいマーケティングコミュニケーションの職務に就く予定であることが金曜日に報じられた。
スティーブ・ジョブズが復帰する前の1990年代にアップルで契約デザイナーとして働いていたハイゼルマン氏は、アド・エイジの取材に対し、 14年間勤めたウォルフ・オリンズを離れ、アップルで「刺激的な新しい役割」に就くと語った。同ブランディングエージェンシーでの在任期間の半分は、CEOを務めた。
2009年のガーディアン紙のインタビューで、ハイゼルマン氏は、アップルは時々「少しクールすぎるように感じる。クールすぎるというよりは、かっこよすぎるという危険性があると思う」と語った。
この人事発表の数日前、Apple対Samsungの裁判資料には、Appleのワールドワイドマーケティング担当SVPであるフィル・シラー氏と、同社が信頼する広告代理店TBWA/Media Arts Labとの間の緊張が高まっていることが明らかになった。当時、シラー氏はSamsungのマーケティング攻勢がAppleのイメージに悪影響を与えていると懸念していた。
こうした懸念が変化のきっかけとなったのかもしれない。9月の報道によると、Appleは社内マーケティング部門を現在の300人から500人または600人に拡大する計画だという。そのため、Appleは広告・マーケティング部門で数人の重要人材を採用しており、その中には12月に元ニューヨーク・タイムズ・マガジンのデザインディレクター、アレム・デュプレシス氏も含まれている。
ハイゼルマン氏がアップルのマーケティング部門でどのような責任を負うことになるかは不明だが、先見の明のある共同創業者ジョブズ氏の死後、アップルは自らを定義しようとしており、過渡期にあると言われる中、同氏のブランディングに関する経験は有効に活用されるだろう。