マルコム・オーウェン
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検索大手のグーグルがiPhoneユーザーを追跡しているとして同社に対して起こそうとしていた数十億ポンド規模の集団訴訟が、英国控訴院によって再開され、同訴訟が英国の裁判所で審理されるのを認められた。
3人の判事は水曜日、1998年データ保護法に基づき訴訟を進めることができるとの判決を下し、グーグルは米国でこの件に関する訴状を送達される可能性があるとした。控訴院は、訴訟の続行を差し止めた高等法院の以前の判決を覆した。
Googleは、控訴院の判決に対し最高裁判所に上訴する可能性がある。Financial Timesによると、Googleはこの件についてまだコメントしていない。
この集団訴訟は、消費者保護団体Which?の元エグゼクティブ・ディレクターで、以前は首相特別顧問を務めていたリチャード・ロイド氏によって提起された。ロイド氏は2017年に「Google You Owe Us」というグループの一員としてこの訴訟を起こしていた。
この紛争の主な争点は、Googleが2012年にSafariのセキュリティ設定を意図的に回避していたという主張です。この設定は、広告などに使用されるサードパーティのトラッキングCookieをブロックするものでした。GoogleはiPhoneユーザーの閲覧習慣に関するデータを収集した後、ユーザーの性的指向、人種、民族、財務状況などの情報を特定し、「サッカーファン」などのラベルでユーザーを分類し、広告主にアクセスを提供していたとされています。
Apple はそれ以来、ユーザーのプライバシーを確保するために採用している技術を改良しており、Safari の Intelligent Tracking Protection 2.0 でブラウザのクッキー処理を強化したほか、Safari と WebKit に新しい広告クリック属性技術を追加して保護をさらに強化している。
2018年、「Google you Owe Us」では、この出来事によって影響を受けた人は540万人に上り、請求が認められれば1人あたり最大750ドル(920ドル)を受け取る可能性があり、Googleが大敗した場合の罰金は33億ドル(40億ドル)を超えると示唆した。
「これは大きな判決だ」とロイド氏は控訴院の判決を受けて述べた。「大手IT企業をはじめとするあらゆる企業に対し、この国で責任を問われる可能性があることを非常に明確に示している」