マイキー・キャンベル
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数カ月にわたる憶測や噂の末、火曜日の報道によると、スプリントはTモバイルの買収をもはや検討していないという。この合併が実現すれば、米国の携帯電話事業者大手のベライゾンとAT&Tの有力な競争相手が誕生するはずだった。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、関係筋の情報として、スプリントが規制上のハードルを乗り越えられないと判断し、Tモバイル買収を断念したと報じた。この動きは、最近Tモバイル買収を試みたものの断念されたフランスの通信会社イリアドにとって、買収への道を開くものとなるかもしれない。
スプリントによるTモバイル買収の立役者は孫正義氏で、彼のソフトバンクグループがTモバイル株の80%を保有している。以前の報道では、正式な買収提案は6月か7月に提出され、9月に最終決定されるとされていたが、その期限は過ぎ、孫氏からもスプリントからも何の発表もないままとなっている。
Tモバイルの過半数株主であるドイツテレコムは、米国事業を現金による売却で売却する意向があると報じられている。最近では、フランスの新興企業イリアドが150億ドルで56.6%の買収を提案したが、これはスプリントの買収額(推定320億ドル)を大きく下回るものだった。
本日、ウォール・ストリート・ジャーナルは、Tモバイルがイリアドの財務データ開示要請を、当初の提示額が不十分だとして拒否したと報じました。合併価格は低いものの、イリアドによるTモバイルの買収は、事実上米国第3位と第4位の無線通信事業者となるスプリントとの合併よりも、規制当局の承認を得られる可能性が高いかもしれません。
同紙によると、スプリントは水曜日にTモバイル買収の中止に関する発表を行う予定。
最新情報:スプリントがTモバイル買収計画を断念したとの報道を受け、ブルームバーグは、同社が早ければ水曜日にもCEOのダン・ヘッセ氏を交代させると報じました。さらに、ブルームバーグはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を裏付け、スプリントとTモバイルは当初買収を進める意向だったものの、規制当局の承認を得る可能性が非常に低いと判断し、最終的に計画を撤回したと報じています。
追記2:Re/codeによると、スプリントはブライトスター創業者のマルセロ・クラウレ氏を新CEOに任命する計画で、現スプリント取締役が退任するダン・ヘッセCEOの後任となる。スプリントの過半数株主であるソフトバンクは、2013年にこの無線ハードウェア販売会社の経営権を取得した。