マイキー・キャンベル
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Motor Trend による Apple Car のレンダリング。
アップルは今週、社内ではリストラ策と称して、自動運転車技術の開発に注力する秘密組織「プロジェクト・タイタン」から200人以上の従業員を解雇した。
CNBCは事情に詳しい情報筋の話として、プロジェクトリーダーのダグ・フィールド氏とボブ・マンスフィールド氏の指揮下で今週、人員削減が実行されたと報じている。
アップルの代表者は珍しく人員削減を認め、同社が自律システムと技術のより広範な開発を進めていると述べた。
「Appleには、自律システムと関連技術に取り組む非常に優秀なチームがあります。2019年はチームがいくつかの主要分野に注力していく中で、一部のグループは社内の他部門のプロジェクトに異動し、Apple全体にわたる機械学習やその他の取り組みをサポートすることになります」と関係者は述べた。「自律システムには大きなチャンスがあり、Appleには貢献できる独自の能力があり、これはこれまでで最も野心的な機械学習プロジェクトだと私たちは引き続き信じています。」
声明では、報じられた人事異動の詳細については明らかにされていない。CNBCの報道で言及されている200人の従業員のうち、全員か一部が解雇されたのか、それとも単に社内の別の部署に異動されただけなのかは不明である。
アップルは2016年にもプロジェクト・タイタンの取り組みを縮小しており、その際には数百人のチームメンバーが他部署への配置転換や二度にわたるレイオフで解雇されたと報じられている。この動きは、元プロジェクト責任者のスティーブ・ザデスキー氏の突然の辞任を受け、元ハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、マンスフィールド氏がタイタンの責任者に就任してからわずか2か月後に起こった。
マンスフィールド氏の後任は、テスラでの短期間の勤務を経て8月にアップルに戻ってきたフィールド氏だ。
アップルが完全自動運転車技術に興味を持っているという噂が最初に浮上したのは2015年だった。当時の報道によると、このテクノロジー大手は自社設計の車両をゼロから製造する計画で、米国に自動車工場を建設する予備的な協議を開始したが、そのような事業は当初考えていたよりも困難だと気づいたとされている。
「Apple Car」の噂が世間の関心を呼んですぐに、AppleInsiderは、この自動車プロジェクトがカリフォルニア州サニーベールの極秘施設で運営されていることを発見した。最盛期には、Appleの自動車チームには1,000人を超える従業員がおり、自動車のハードウェアからソフトウェアまで、自動車の見直しに注力する専門家たちがいた。
2016年の最初の人員削減の前に、Appleは2020年までに自社ブランドの電気自動車を発売するだろうと報道されていた。同社は自動運転車のサブシステムの開発を続けているものの、完全に機能する車両が公道を走るのは早くても2023年になると予想されている。
その間、Appleは2018年7月時点で66台の自動運転車両を使ってプロトタイプ技術のテストを続けている。サンフランシスコ湾岸地域内外で見られるAppleのテスト車両は、先進的なセンサーアレイ、GPS装置、カメラを満載したレクサスのSUVだ。
アップルはテスト車両に加え、特別に装備されたフォルクスワーゲンのバンでベイエリアのキャンパス間を従業員を輸送する「パロアルト・トゥ・インフィニット・ループ(PAIL)」と呼ばれる自動運転シャトルプログラムにタイタンの技術の一部を適用すると言われている。