アップルの投資家の中国とiPhone 6sに対する懸念は「誇張されている」とFBRが指摘

アップルの投資家の中国とiPhone 6sに対する懸念は「誇張されている」とFBRが指摘

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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アップルの株価が100ドルをわずかに上回る水準で推移し続ける中、投資会社FBRは月曜日、ウォール街の過度に否定的な感情は正当化されないと述べ、iPhoneメーカーの立場を支持した。

アナリストのダニエル・H・アイブス氏は、アップル株が「不安定な」時期にあることを認めつつも、投資家は株価が手頃なうちに買い増すべきだと考えている。同氏にとって、アップルの成長減速への懸念は「誇張されている」という。

「(アップルのティム・)クックCEOが3月と6月期のiPhone販売台数を比較的低く見積もっていることから、弱気の見方が行き過ぎていると考えている」とアイブズ氏は記した。

アイブス氏は、アップル株が「ここ数カ月、悲惨で暗い時期」にあったことを認めつつ、投資家は2016年に向けて同社の潜在能力を過小評価していると考えている。特に、9月に発売される「iPhone 7」のアップグレードが成長を再燃させ、まだより大きな画面サイズのiPhoneにアップグレードしていない多くのユーザーを引き付けると予想している。

一方、同氏は、iPhone 6s の需要は「それほど高くない」ものの、今後の四半期では期待を上回る可能性があると考えている。

「12月四半期/ホリデーシーズンに関する当初の見通しが比較的良好だったことから、Appleは(2016年第1四半期の)iPhone市場予測を達成できると確信しており、サプライチェーンのデータポイントにより、3月/6月の予測も達成可能になった」

2016年の取引初日となった月曜日、米国市場全体の大幅な下落を受け、アップルの株価は下落した。この下落は、中国経済の減速を示唆する報道が原因とされている。

中国はまもなくiPhoneメーカー最大の国となり、Appleの継続的な成長戦略において特に重要な位置を占めることが判明している。

アイブス氏は、2016年も中国がアップルの「主力燃料タンク」であり続けると考えている。同氏は、同社が今年2億2000万台以上のiPhoneを販売すると予想しており、これを「『S』製品サイクルとしては称賛に値する成果」と呼んだ。

FBRはアップルの業績を堅持しているものの、iPhone 6sが成長を牽引しないのではないかという懸念から、先月は業績予想を下方修正した。それでも同社はAAPL株の投資判断を「アウトパフォーム」に維持し、目標株価を150ドルとしている。