シェーン・コール
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トニー・ファデル氏によると、Appleは拡張現実デバイスの開発に取り組んでいるという。| 出典: Nest Labs
アップル社のiPodエンジニアリンググループを率いていた元幹部トニー・ファデル氏は、かつての雇用主が拡張現実ヘッドギアの試作品を作成したが、最終的にその技術を追求しないことを選択したと明かした。
ファデル氏はFast CompanyのCo.Designブログのインタビューで、このデバイスについて「劇場に座っているかのような感覚を与えるバイザー」と表現した。さらに、試作品は成功したものの、アップルは他のプロジェクトで手一杯だったため、開発を進めなかったと示唆した。
「私たちがすでに行っていた取り組みが大成功を収めていたため、時間がなかったのです」とファデル氏は語った。
ファデル氏は、拡張現実(AR)デバイスに加え、Appleがビデオカメラやリモコンといった既存技術の新たな活用法も実験していたことを明らかにした。噂されていたこれらのデバイスは単体製品としてはまだリリースされていないものの、iPhoneのビデオキャプチャシステムやApple TVのリモコンといった新技術の開発に、これらの実験から得られた教訓が役立った可能性もある。
ファデル氏は「iPodの父」として知られ、2001年から2008年までAppleの上級役員を務め、iPod&スペシャルプロジェクトグループの責任者、その後iPod部門のシニアバイスプレジデントを務めました。現在は、元Appleの同僚と共同設立したコネクテッドサーモスタットメーカー、NestのCEOを務めています。
近年、ファデル氏はアップルでの自身の経験や、現在の同社に対する考えについて、ある程度率直に語ってきた。昨年、iOS担当責任者のスコット・フォーストール氏がアップルから追放された際、ファデル氏はフォーストール氏が「当然の報いを受けた」と感じていると述べた。
ファデル氏はもはやアップルで働いていないが、彼のNestサーモスタットが同社の小売店で販売されているため、同社との関係は続いている。